その素人の目から見ても、美しいと感じるWebというものがこの世には存在する。
それが、「FONTPARK 2.0 | MORISAWA」のサイトである。
このサイトはWeb Design業界の第一人者・中村勇吾氏(以下敬称略)が代表のtha ltdが手がけたモノである。私はこの中村勇吾なる人物を当初、私の友人である敏腕Web Producer:Mr. BYに教えてもらうまで知らなかった。中村勇吾は今年4月に放送された「プロフェッショナル・仕事の流儀」でも取り上げられ、彼のデジタルな匠の世界を垣間見ることができた。
その彼が構築した今回ご紹介するモリサワのサイトは先にも述べたように、素人の私から見ても美しく、楽しい。このサイトでは、モリサワフォントで作られた平仮名を組み合わせてイラストを作成する事ができる。歌舞伎役者の顔、平安時代の女性の顔、などが、モリサワフォントで創造されていく。その動き、ミニマルな表現方法、どれをとっても秀逸なんじゃないかな。

ずっとWebというものに無機質な感覚を持っている私から見ても、今回の中村が作り上げたサイトは、私がWebに持つ感覚に対する発想転換が図られているように感じる。まさに、現時点でのInteractive的究極形かもしれない。私自身、このサイトでいかにスタイリッシュな絵が描けるか思案中だ。
その中村勇吾のデザイン思考を実際に体験できる企画展が始まることが私のアンテナに飛び込んできた。

大阪と今日で同時開催される「NOW UPDATING… THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン<2008年8月5日(火)~8月28日(木)>」という企画展である。この企画展は、関西では大阪のdddギャラリー、関東は銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーで行われるようだ。
さあ、私もScheduleの空きを見つけ、出かけてみよう。