Monday, January 15, 2007

My Bookshelf

私は現在、自宅の本棚に和・洋書合わせて約2,000冊の書籍を所持している。
ネットの時代が到来し、ある時期書籍などの紙媒体は淘汰されてしまうなどということが誠しやかに議論されたことがあった。だが、現在になっても書籍は死なず、サバイバルしている。

テレビなどのマスメディアやネットなどのオンラインメディアの発達によって、最近では「本を読む」という行為が希薄になりつつある。もちろん、日々の新たな情報をキャッチ・アップしていくには、インターネットというソースは大変有効であるが、それらの情報は編集されずに、ただ撒き散らされている感は否めない。その点、書籍というものは、書き手が多様な情報と自分の思考を融和させて記述しているため、Inforamation(編集されていない情報)からIntelligence(編集された情報)へと昇華され、何年経っても色褪せない良書が多くある。

このように見てくると、まだまだ書籍という存在感は衰えを見せず、私の中でますます大きくなっていく。
そんなことを年末年始に考えながら、本棚の整理をし、より体系だった形へと収斂させた。だが、本の数が膨大であるのと、仕事などでよく利用する書籍類はすぐ手の届く範囲に置いておきたい体質なので、その試みは仕事始めの頃には見事に瓦解してしまっていた。

興味がある人はここをクリックして、私の本棚を覗いてください
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今年になってある方のブログを読んでいると、WEB上に自分の本棚を構築できるサービスがあることを知った。今後も増殖していくであろう書籍類のデータベース化と、既に手元にある書籍の中で私が物事を考えるときによく利用する書籍類を可視化することを目的に、一部ではあるがバーチャル本棚を作ってみた。まだまだ構築途中なので、完全とはいかないが、バーチャル本棚を作っていく過程での過去から現在、そして未来への本の旅ができそうな予感である。

4 comments:

Anonymous said...

 はー。さすがですね。ぼくも比較的本を読む方だと思ってますが、YF Velocityさんにはかないまへん。
 ほんとはなんでも経験したことに勝ることはないと思いますが、人間が実体験できることには限りがありますので、その補完にやはり本というのは有効だと思います。
 と同時に、本で得られることの限界も常に意識していきたいと考えてます。
 勿論、ネットでの情報もそうですよね。
 しっかし,ややこしそうな本ばっかり読みますねー(笑)。

YF Velocity said...

はすざわさん、コメント有難うございます。
この本棚に掲載されている書籍類はほんの一部なんですが、今後も各書籍の批評も書き込んでいって、自分が今まで購入してきた書籍の標本化に努めます。
はすざわさんの仰る通り、リアル社会での実体験に勝るモノはないんですが、書籍という仮想体験でも紙上で世界の知性の思考経路を辿ることが出来るのは有難いっすね。

Anonymous said...

ほんとさすがですねー。僕なんてほとんど読まないのに…
YF Velocityさんが「本をモチーフにして作品を描いて欲しい。」と言った意味が良くわかります。

ちなみに、村上隆の「芸術起業論」は僕も読みましたよ。
凄い参考になる考え方で、読んでるうちにどんどん引き込まれ、ベルギーへ向かう飛行機の中、ヒースローでの乗り継ぎの待ち時間で、全部読んでしまいました笑)

YF Velocity said...

だいさん、コメントどうもです。

村上隆の「芸術起業論」についてはこのブログでも紹介したんですが、経営などを専門としている人以外でも理解できるように実に分かりやすく構成されています。
村上隆は、アーティストである前に、経営者なんだなと感じさせられましたね。このことに対して業界では色々と批判する人も多いんですが、私から見ればやっかみの何物でもないですね。