Monday, December 31, 2007

大晦日に想う小さな英雄待望論

世界中ではこの時期になると、過ぎ去っていく一年間を振り返り、多種多様の新聞やテレビ、ジャーナリスト達、マスメディアがこぞって、影響を与えた人達、人助けをした人達などの話題を一斉に取り上げる。特に有名なのは、TIME誌が発表する"Person of the Year"だろう。ちなみに今年2007年の"Person of the Year"は、ロシア大統領プーチン氏だった。これらの話にでてくる英雄達は、若者、お年寄り、裕福であったり、そうでなかったりと様々ではあるが、何らかの足跡をこの世界に残したのは確かである。



しかし日本だけのことを考えた場合、今年の一字が「偽」ということが示すように、ヒーロー的行為が話題には上らなかった一年ではなかったろうか。その中で、ヒーロー的存在の人間や組織がどれだけ皆さんの頭に浮かぶだろう?私の思考の中では、政治の世界には皆無、経済界にも余り思い浮かばない。この日本をマネジメントしようという人間の中に、英雄的な行動が見えてこないのは実に寂しい感じがする。スポーツ界でいえばイチロー、自然科学分野の万能細胞を発見して京大研究グループ、などは本当に世界に誇れる事象ではあるけれど。

今日、英雄とは何か?を考えたとき、人間の域を越えるような良い行為をしたり、とてつもない深い愛情をもって素晴らしい行動した人達ということが頭には浮かぶ。Big Storyにメディアが集中している間にも、 実は既に毎日の生活や、仕事、いつもの日常の中で、私は小さな英雄達と出会い、時を過ごしているのではないかと思うこともある。 こう考えると、実際私は今年もコミュニティや人のために小さくてもヘルプをした人、平凡な現状を越えるよう務めた人、快適で楽な道へ進むことを拒否した人などの小さな英雄達とビジネス、プライベートの各シーンで出会っていることに気付かされた。英雄とは「しょうがない」と言って諦めることをせず、その必然性を拒否する人達の事だと私は信じている。皆さんは忘れていないだろうか、歴史上で起こった素晴らしい社会的運動や発見は、一人の人間の一つの行為・発想から始まっていることを。

今年も私を取り巻くマクロ環境においても、ミクロ環境においても、変化が大なり小なり起こった。それらは小さな英雄達との出会いの中で起こったことを考えれば、私は来るべき2008年も変化を受け入れ、実際に行動に移すことができる人達との交流を、リアル世界、ブログなどのバーチャル世界で繰り広げていきたい。

最後になりましたが、今年もこの不定期更新のブログを読んでいただいた方々に感謝します。来年以降も不定期に、しかし私のオリジナルな思考のもと、このブログを続けていきたいと考えています。2008年が皆さんにとって、実り多き、小さな影響力を社会に示していける一年となりますように!!

I wish A Happy New Year, May it be a Heroic Year for All of Us!!

Monday, December 17, 2007

服との対話: Hyakkado 5th Anniversary Party

久しぶりの更新である。
先週はバタバタしていて、更新したいテーマがあったのだが、今日になってしまった。

1週間ちょっと前、Dress Code "Flower"(花=華)という個性的なPartyに参加した。
そのPartyとは、私が2年ちょっと前から親しくさせてもらっている「百花堂」のブランド立ち上げ5周年を祝うものであった。ブランドネームからも分かるように、ここの服にはラグジュアリーな生地(シルク、ベルベット、ちりめん、大島紬など)と華のあるデザイン&スタイル提案で、日本のファッション地平に新たな価値を創造した。

この百花堂ブランドは、隠し絵のように、私達現在の日本人達が忘れそうになっている日本人の心と日本の美を浮かび上がらせる服、バッグ、帽子、などを提示してくれる。現在女性のアパレルラインしかないのだが、男性の私でもそのコレクションを見ていると、「美」というものを再認識させられる。ぜひ、そのような感覚をメンズラインを構築することによって、男性諸氏にも体感させていただきたい。

皆さんに百花堂をリアルまたはバーチャルに体験してもらうには、店舗やウェブを訪問していただければよいのだが、私自身がこのブランドと出会って、感じたことを記号化してみると、

オリジナル/インディビジュアル/印象的/リミティッドエディション/第一人者/影響力/コレクター/変化/止められない勢い/想像を超えた/ポストモダン/探究的/スタイリッシュ/Jamming/革新的/謙虚/スマート/グローバル/エレガント/耽美的/複眼的、など

私の感性を刺激するターミノロジーが頭に浮かんでくる。

このような百花堂が主催した5th Anniversary Partyには、日本中から知的な美意識を持った方々集っていた。

その模様は、

http://www.hyakkado.com/blog/event/5anniversary_party/408
http://www.hyakkado.com/diary/style/423
http://www.hyakkado.com/diary/music/421
http://www.hyakkado.com/diary/flowers/411

に詳しくレポートされているので、ご覧になってみてはいかがでしょう。そして、この「美」と「知」を体感し、その服に袖を通してみたいと感じた方は、店舗を訪れてもらえたらと思います。

Party後、参加者に渡された百花堂店舗の中で実際に流されているMusic群のコンピレーションCD











最後に、素敵なPartyに招待していただいた、百花堂ブランドをプロデュースし、クリエイトされているmiwaさん&maoさんに、Special Thanksをこの場を借りて述べておきたい。そして、今後もお二人が生きてきた時代と現在が、店舗がある京都という「場」でエレガントに交錯し続けていくことを願っています。

PS:私が撮影したParty模様の写真も掲載しておきます(犬楽の皆さん、ピアノ・アーチストのaricoさん、ブリリアントなJamming最高でした)。