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Thursday, December 18, 2008

No-Title

本日は、定期的に開催しているCTM(Creative Thinking Meetingの略;我々が勝手に名付けた)を実施した。これは、2年前ぐらいから情報交換を主体とした、ブランド戦略コンサル時代の同僚、某アパレル関連の方、某投資ファンド関連の方、そして私を含めた4人の集まりである。

今回は折からの世界同時不況真っ直中ではあるが、余りマイナス・イメージの議論はせず、今後5年間の中長期的ビジョン、来年に向けての短期的ビジョンについてポジティブな視点で意見交換をする感じで会は始まった。

その中で議論されたのが、

1) ブランディングの視点で捉えた、企業(ブランド)Logoの現在・未来
2) Independent Contractorという働き方の未来(フリーエージェント社会の本格到来)
3) 来年のマーケティング、消費トレンドのキーワード
4) PixarIDEOの優位性:デザイン・シンキングと創造力のプラットフォームの持つ優位性

この4つのポイント。

なかなか、エキサイティングな議論だったが、今日は話し疲れてしまったので、その内容などに関しては明日以降のblogで。

そうそう、会の出席者の1人がYouTubeで懐かしいCMを見つけたというので、早速自宅へ戻って再生。
オォッ、Andy Warholが日本語を話している。

Andy Warhol Japanese TDK Ad

Friday, December 12, 2008

極私的キーパソン

この季節、書店を巡ると、各種雑誌が今年の10大ニュース、来年のトレンド分析などの2008年回顧特集が目に付く。
どれも私の心に訴えかけるモノがないのが常なのだが、今回は少し面白そうなのがあったので購入。

1年前に休刊したダカーポがリノベーションして発刊した雑誌、「ダカーポ editus」の2008→2009という特集号だ。editusとはラテン語の「編集」の意味らしい。
この雑誌に私が引き寄せられたのは、全てをランキング形式にし、2008年の多様なジャンルを私が今年その発言に興味を持ったクリエイター達が分析している所。今年の人・モノ・ブーム・事件を、凄く的確に「編集」しているのに好感を持てた。


この特集を見て、私自身の2008年回顧として、パッと頭に浮かぶものを記号化してみると、

世界恐慌のリアリティ/アメリカの凋落/YouTube/バラク・オバマ時代へ/マイノリティの攻勢/リーマン・ショック/日本政治の脆弱性/秋葉原通り魔/1995年からの警鐘/iPhone/レーザー・レーサー/ブルーレイ方式/Google携帯「アンドロイド」/Chrome/H&M上陸/Yves Saint-Laurentの死/川久保玲(Comme des Garçons)の快進撃/阪急百貨店メンズ館/ファストファッション/アイスランド危機/日経平均7,000円割れ/投資銀行形態消滅/宮崎駿の子供向け回帰(ポニョ)/ダミアン・ハーストのアート力/Art Bubble/シンボリズム建築/モバイルアート/NIKEなどスポーツブランド隆盛/反動・回帰のコミュニケーション(篤姫、25年後の磯野家など)/UNIQLOCK/iPS細胞/Nobel Prizeと4人の日本人/ネットライフ生命保険/阪神タイガースの憂鬱/Creative Classの可視化/

こんな感じになります。

こういう風に表象的に今年を眺めてみると、何となくアーキテクチャの崩壊が各所で進行しているイメージでしょうか。今このブログを書いてる時点で、まだ今年の一字は発表されていないので、私の予想としては「崩」にしておきましょう。

話が逸れましたが、ダカーポeditusの2008年振り返り特集では、私が注目するクリエイター達が分析していることに好感を持ったと最初に言いました。1年を回顧する特集では、だいたい御大的評論家が在り来たりの分析しかせず、実に退屈なものが多く散見されていました。Creativeな視点を入れるだけで、これだけ面白いものに化学変化するのかと実感した次第です。

では、その極私的キーパソンとは誰か。中村拓志、藤原ヒロシ、片山正通などのCreative思考を実践している人々。彼らの視線は、マクロからミクロ、ハイからサブ、という感じで、小さな物でも面白いことは見落とさないという精神に共感を覚えます。特に、新進気鋭の建築家・中村拓志の著作「恋する建築」は、私の中では今年の1冊として挙げれるくらいの読了感があったことを今でも想い出します。


今年は私にとっても多様な転換点があった年でしたが、首尾一貫Creativeな視点で物事を捉えようと心掛けていたことには違いありません。私が思い描く未来と、極私的キーパーソンが描く未来がどこかでリンケージすることを願いつつ。