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Monday, September 22, 2008

CINQUE CLASSICO:Art、Sound、&Fashionの饗宴(1)

ちょうど1週間前、神戸のダウンタウンで1つの宴が催された。
私にこのblogを書くキッカケを与えてくれた藤原オーナーが、神戸に創造したクラシコイタリア系ブティック「CINQUE CLASSICO」のリニューアルを祝う宴である。


この夜は、ファッション・ビジネスもその一角を占めるグローバル市場にとって、大変衝撃的な事件:リーマン・ショック(リーマン・ブラザーズ破綻による世界経済の動揺)という事象が、神戸という日本の1都市で開催されたRenewal Partyという華やかな舞台裏で起こっていたことも明記しておきたい。

このPartyに参加して考えたことがある。それは、ファッションの行方についてである。現在、グローバル経済の中でアパレル産業はLV Groupのようにどんどんコングロマリット化していき、デザイン、素材などのクリエイティブ要素が画一化していくのではないかという感覚に襲われることがある。そのような状況の中で、ファッションについて、語るべきことは残されているのか?ファッションなどが創造するトレンドは、今なお人々の深層心理を表象しているのか?また、我々がファッションに求める「装い」は、独自のアイデンティティを表現しうるのか?或いは、ファッションが理想の自分に近づくための手段として、今後も機能しうるのか?このような疑問符が頭を巡っていた。
CINQUE CLASSICOが提案するファッション形態は、これら私の疑問に対して、トレンド=High Brandが全てではなく、特にメンズ・ファッションに於いては、クラシコイタリアという伝統と革新の融合物の中に、新しい時代の扉を開くクリエイティブな発想があることを示してくれている。
今回のRenewal Partyを通して、CINQUE CLASSICOがそのことを我々に対して、高らかに宣言しているかのように感じた。

以下で、当日の模様を写真で振り返ってみよう。
写真は、Partyを待ちわびる空間から、PartyにおいてJammingしたJazz演奏という、静から動へのプロセス順に並べてみた。





















ここまで、当日の風景を写真で振り返ってみました。
Party当日、私がどんなコーディネートで臨んだかを、少しだけ触れておきます。

今回のコーディネートは、今季のトレンド・カラー「紫」を主体に組み立ててみた。
敢えて、クラシコイタリア・スタイルではなく、アンティークとも言える15年前に購入したGIANNI VERSACEのグレンチェック(実はその中に淡いパープルカラーが含まれている)Double-breastedジャケットに、これまた15年前に購入したパープルが主体のドレスシャツを着用。胸元には、CINQUE CLASSICOで購入した、Franco Jacassiのラベルピン(パープル・ストーン)を付け、チーフも淡い紫色をチョイス。更にパンツは、Levi's Fenomのブラックサテン、シューズはVISVIMのFBT。まさに、クラシコイタリアを脱構築したスタイルで臨んだわけである。

次回blogでは、今回触れていないArtとFashionの融合部分について書いてみたい。
ヒントは、この写真。

Saturday, September 02, 2006

身体を自由にする衣服、食事



哲学の領域には、身体論というものがある。この領域で私がいつも参考にしているのが、鷲田清一氏の著作である。彼は臨床哲学者として、哲学をベースに身体、他者、果てはモード論まで論じる希有のThinkerである。彼の著作にもあったと記憶しているのだが、身体を自由にするファッション=衣服を着ることがもう一枚の皮膚をまとうがごとく、自然に身体にフィットする、ということを示唆していた。

身体を自由にする衣服、眼鏡、食事など、人それぞれの想い、感じ方があるでしょうが、私には自身の身体を自由にするモノを提供してくれる店が現在存在します。これは本当に喜ばしいことで、こういう「場」は今後も大事にしていきたいと考えている。

前置きが長くなったが、その大事な「場」で起こった昨日の出来事を記したい。
まず一つめの「場」は、前回のブログでも紹介したCINQUE CLASSICOである。ここで、昨日・9月1日~3日まで「Festa Completo SU MISURA di Autunno e Inverno 2006-07」と題したスーツ・ジャケットのオーダー会が開催されている。私も今までに2度オーダーさせて頂いたのだが、仕上がった衣服は私を自由にしてくれた。
昨日はこの「場」を通して友人となったひであき氏と、私を自由にしてくれる眼鏡を提案して頂いているセレクトショップ・decoraのU氏がジャケットをオーダーされるのにお付き合いした。ご両者とも、ご自身の身体を自由にするジャケットを手にされる日が楽しみですねー。

二つめの「場」は、Nstyle Cafeです。このカフェは、ひであき氏にご紹介頂き、昨晩氏と共にご一緒させて貰いました。店内は、ポストモダンな快適空間が広がり、隠れ家的な佇まいが<癒し=身体の自由>を与えてくれます。勿論オーナーズシェフやスタッフの接客力も、その空間をプロデュースしていることは言うまでもありません。何より、和洋折衷の料理=秀逸な穴子丼、岩ガキ、カレイの昆布締め、地鶏のたたき、などなど、もうDeliciousの一言でした。最後のデザートでいただいた、Iceカプチーノに描かれていた「ブースカ」の絵が、それまでいただいた料理群を引き立たせました。

こうして、身体論を考えさせられた一夜が瞬く間に過ぎ去っていった。

Friday, September 01, 2006

書いて考える、書くことによって考える

私は仕事柄、書くという行為を日々こなしている。仕事柄というと疑問に思われるだろうが、私は現在はWEBインテグレーション関連企業で企業戦略に関してお客さんにアドバイスするプロデューサーなる仕事に従事している。過去に遡ると取締役、ブランド戦略コンサルタントなどをやっていた。これらの職種に共通するのは、プレゼンテーションのための資料作り、会議の議事録作成であったりと、書くことが多くある。仕事で書くことには余り憂鬱にならないのだが、日記などを書こうとすると大体3日坊主になってしまう。このブログを始めるにあたって、3日坊主だけは避けようと自戒しつつ、本日からぼちぼち始めてみたい。

先程も言ったが、私は図解してお客さんに説明したり、人前で話したりと、他者とのコミュニケーションを生業としている。そこでいつも私が肝に銘じている言葉、それが「Think-Write、Think-Talk」である。
「書いて考える(Think-Write)」この言葉を耳にしたのは、大江健三郎が出演していたTV番組、それとも2003年9月に亡くなったエドワード・サイードの著作であったろうか。
私はビジネスの現場でも、大学院(米国MBA)で論文を書いていたときでも、この言葉を大事に今も昔も行動している。

この言葉はもう一つの言葉と対を成す。それは、「Think-Talk(話しながら考える)」である。
この言葉も私の行動に大きく影響しているが、ブログは"書くことによって考える"が重要なはずなので、今後このブログを通して、不定期に自分が今"IN"と感じている事象:Business、Trend、Shop、Reading、Art、Music、エトセトラについて語っていきたい。

最後になりましたが、私にこのブログを書こうと思わせる誘因となり、私のビジネス現場における最良のファッション提案を行って頂けるセレクトショップ:CINQUE CLASSICOオーナーの藤原氏に謝意を申し上げます。

初ブログはこの辺りで。