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Thursday, February 05, 2009

音と読書と香りと。。。

今日はちょっと疲れを癒すため、フレグランス・キャンドルの香りを楽しみながら、メロゥな音楽を聴きつつ、読書をしている。


このキャンドルは、パークハイアット・パリのアメニティーデザインを担当するなどの経歴を持つフリーランスのフレグランスデザイナーであるブレイズマーティンとVISVIMがコンフォートをテーマに共同開発したモノである。
「SUBSECTION FRAGRANCE / No.5 New Born」と名付けられたこのキャンドルでは、新生児の香りをパフュームで表現。トップノートにはピーチ、ミドルノートにキャラメルとローズ、ベースノートにミルクとサンダルウッドを使用し調合されている。この香りは、明日への息吹を私に与えてくれる。


自由なクリエイションを標榜するAUDIO ARTS SUPPLEMENTの「SOUNDLOGY 1」。
このアルバムでは、ブレイクビーツ、音響効果音などを用い、その音の構成要素の偶発的な結び付き=音のセレンディピティが生み出すメロゥなサウンドの世界観が見事に表現されている。
こういう音の中で、私の思考は解放される。


この書は、一度以前に読了したものである。
松浦寿輝が著した「方法叙説」というこの書は、批評・詩・小説の分野で活躍する著者自身の創造=Creativityの本質、その言葉の生まれ出るパトスなど、美の発見の瞬間を捉えたモノである。
著者が機中から見下ろした光点と光線とが交錯して創造される、パリというイルミネーションの項に書かれたテクストは秀逸である。
このように美しいエクリチュールは、私の思考を活性化させる。

Monday, September 22, 2008

CINQUE CLASSICO:Art、Sound、&Fashionの饗宴(1)

ちょうど1週間前、神戸のダウンタウンで1つの宴が催された。
私にこのblogを書くキッカケを与えてくれた藤原オーナーが、神戸に創造したクラシコイタリア系ブティック「CINQUE CLASSICO」のリニューアルを祝う宴である。


この夜は、ファッション・ビジネスもその一角を占めるグローバル市場にとって、大変衝撃的な事件:リーマン・ショック(リーマン・ブラザーズ破綻による世界経済の動揺)という事象が、神戸という日本の1都市で開催されたRenewal Partyという華やかな舞台裏で起こっていたことも明記しておきたい。

このPartyに参加して考えたことがある。それは、ファッションの行方についてである。現在、グローバル経済の中でアパレル産業はLV Groupのようにどんどんコングロマリット化していき、デザイン、素材などのクリエイティブ要素が画一化していくのではないかという感覚に襲われることがある。そのような状況の中で、ファッションについて、語るべきことは残されているのか?ファッションなどが創造するトレンドは、今なお人々の深層心理を表象しているのか?また、我々がファッションに求める「装い」は、独自のアイデンティティを表現しうるのか?或いは、ファッションが理想の自分に近づくための手段として、今後も機能しうるのか?このような疑問符が頭を巡っていた。
CINQUE CLASSICOが提案するファッション形態は、これら私の疑問に対して、トレンド=High Brandが全てではなく、特にメンズ・ファッションに於いては、クラシコイタリアという伝統と革新の融合物の中に、新しい時代の扉を開くクリエイティブな発想があることを示してくれている。
今回のRenewal Partyを通して、CINQUE CLASSICOがそのことを我々に対して、高らかに宣言しているかのように感じた。

以下で、当日の模様を写真で振り返ってみよう。
写真は、Partyを待ちわびる空間から、PartyにおいてJammingしたJazz演奏という、静から動へのプロセス順に並べてみた。





















ここまで、当日の風景を写真で振り返ってみました。
Party当日、私がどんなコーディネートで臨んだかを、少しだけ触れておきます。

今回のコーディネートは、今季のトレンド・カラー「紫」を主体に組み立ててみた。
敢えて、クラシコイタリア・スタイルではなく、アンティークとも言える15年前に購入したGIANNI VERSACEのグレンチェック(実はその中に淡いパープルカラーが含まれている)Double-breastedジャケットに、これまた15年前に購入したパープルが主体のドレスシャツを着用。胸元には、CINQUE CLASSICOで購入した、Franco Jacassiのラベルピン(パープル・ストーン)を付け、チーフも淡い紫色をチョイス。更にパンツは、Levi's Fenomのブラックサテン、シューズはVISVIMのFBT。まさに、クラシコイタリアを脱構築したスタイルで臨んだわけである。

次回blogでは、今回触れていないArtとFashionの融合部分について書いてみたい。
ヒントは、この写真。