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Sunday, March 14, 2010

My 100 Standards(12/100):Alexander McQUEEN×puma

彼の死を知ったのは、丁度1ヶ月前の沖縄旅行の只中だった。
初め私は彼の死をTwitter上で知った時、なかなかその事実を信じることができなかった。
その彼とは、アレキサンダー・マックイーンその人である。

数あるメンズプレタポルテの中でも、アレキサンダー・マックイーンのサヴィル・ロウ仕込みのテーラードアイテムには、格別の味わいがあった。いかにもな素材を使わなくても、贅沢さを醸成させるその匠の技、そして時代の先を行く斬新な発想力との融合により、彼ならではのクリエイティブがそこにあった。
将来的にもクリエイティブ・ストレッチを望める才能を有していた1人のファッション・デザイナーの余りにも早い死、それも自死という話も聞こえてくると尚更、心底残念である。

そんな若きデザイナーの死という現実に、アレキサンダー・マックイーンが残した作品群の中で私の手元にあるモノを紹介してみたくなった。

約3ヶ月ぶりの私のモノに関する12個目の物語を再開してみよう。
しかしこのペースだと、100のストーリーを完成させるにはどれぐらいの時間を費やすのやらf(^ー^;


私がチョイスしたマックイーンのクリエイティブの結晶、それは数年前にプーマと共に創造したシューズである。初めてそのシューズを見た時、その異形なフォルムに驚かされ、一辺にそのシューズの虜となった。後から分かったことだが、マックイーン自身が人間の骨格からインスピレーションを受けて創造したということを聞き、妙に納得したのだが。このシューズを手に入れて以来、これを履くと皆の視線がこのシューズへと向かい、驚きの表情を楽しんでるって感じである。


このシューズの面白さは履くだけの面白さだけではなく、そのパッケージを鑑賞するという面白さも付加されている。シューズのパッケージで、ここまで凝ったクリエティブって余りお目にかからない。
上記のPhotoを見ていただくと分かるが、"Alexander McQueen PUMA"の靴箱の側面には、グリッド上に配置されたドットが整然と並び、そのアナの向こう側に何かはリアルに確認できないデザインが為されている。


引き出し式になっているこの靴箱は、シューズを取り出そうと引き出すと「あっ」と驚かされる。
その引き出しの側面には、リアルに表現されたPUMA(ピューマ)が描かれているのだ。野性味を帯びたピューマが疾走しているデザインは、これから履こうとしているシューズのデザイン性をより印象付ける仕掛けとなっている。

私は早逝したファッション・デザイナーのクリエイティブを、このシューズ&靴箱両方から読み取ることができる。イメージの表現手段としての服や靴は、美しさ、格好良さなどのイメージを送り出す未来装置であることを我々に投げ掛け続けているのではないかと。それは服や靴本体の周縁的デザインも含めてである。
私は今後も、このイメージの表現手段として挑戦的なシューズを履き続けていくだろう。
最後に、我々をファッションという表現手段で楽しませ続けてくれたことに敬意を表しつつ、アレキサンダー・マックイーンのご冥福をお祈りしたい。

R.I.P.

Monday, February 01, 2010

Eyes of February

February has come!!
Various events wait in February 2010. At first it is the Vancouver Olympics. Personally, a new project is going to begin, and the Okinawa trip that served as a visit to spring training of Hanshin Tigers waits.

In such a various movement, I want to advance while thinking about the following contexts.
I asked myself what kind of thing, including design, fashion, etc., really appealed to me.
When I explored what really attracted me, I realized it was something that had a certain aura that changes the surrounding atmosphere, or that immediately gives me an emotional lift. Moreover, I think about the system of how it excites my emotions, there are always elements that enable impossibility (it could be a small thing).

Through this February, I will look for something which enables impossibility to let my heart become exalted.

Thursday, September 10, 2009

複眼的眼差しに必要なスキルって何?

私は常日頃、多様な事象を、複眼的な視線で見つめていきたいと思っている。
それは何もビジネスに限った事じゃなく、日常生活の中で暮らしていく際にも、その眼差しは必要だ。
じゃあ、そういう視線を養うために重要な要素って何だろうかと考えている時、1つの論考に出会った。
その論考とは、“Beyond Design, 10 Skills Designers Need to Succeed Now(Fast Company)”である。
これは、もちろんデザイナーに必要なスキルを10個記述してるのだが、これこそ私が考える物事に対する複眼的眼差しを養うのに必要な要素とリンクしている部分が多いと感じた。

このことを踏まえて、それら10個の要素を眺めてみよう。

1)Passionate Curiosity(情熱を持った好奇心):Continually explore and understand. More often this is a key differentiator between those who will make an impact and all the others. アート、ファッション、デザインなど何でもそうだろうが、自分が興味を持ったことに対してはとことん調べ、理解し、自身の知識栄養素にしていかなければ意味がない。特に、クリエイティブ領域に関わっている人々にとっては、他者に最終的なインパクトあるものを提供するために必須な要素ではないだろうか。

2)Imagination(想像力):Bring ideas and opportunities together in ways that were not initially obvious. It can be a powerful and defining capability for a designer. これは説明すまでもなく、どんなビジネス、どんな生き方の中であっても、想像力が無ければ何も創造できない。アイデアとタイミングを活かして他者とは違ったモノを見いだす。想像力を育成するためには、より多く自分とは違った見方ができる人々とコミュニケーションを取ることが大事。

3)Objectivity & Self Awareness(客観的であり、自覚的であること):Assess yourself and your work, and view yourself through the eyes of others with a realistic understanding of your capabilities. これは、視野狭窄に陥るなという戒め。自身の視線を鳥の目のように、高みから全体を客観的に見渡し、そのことを意識して実行できるかである。ビジネス現場でも、日常生活の中でも、木を見て森を見ず的な発想をする人が多いが、これにはホントうんざりさせられる。

4)Crisp Communication(明瞭なコミュニケーション):Build credibility. Often the language of design is very different from the language of business. The ability to effectively communicate across the disciplines is critical for a designer to influence an organization. これは、誰にも分かる言葉で話しなさいということである。例えば、ビジネス現場においては、自身の専門領域の言葉で、それ以外の人々に対話を投げかけ、混乱させてしまうシーンが多くみられる。政治や医療などの世界を見ていてもそんな感じを受ける。誰にでも伝わるコミュニケーションこそ、どんな領域にでも求められているんじゃないかな。

5)Effective Storytelling(効果的な物語作り):Fold and translate your ideas into the priorities of your client or organization. なぜ今こういう仕事が必要なのか、デザインが必要なのか、行動が必要なのかなどを、 きっちり語れるように日頃から心掛ける。自分が携わる仕事、他者との関係、趣味との付き合い方など、自身が関係する全ての事象に対して、他者を説得できるようになることは重要。例えば、ファッション、建築、デザインなどクリエイティブ領域に携わる人々は、自身が創造するモノについての物語を語れなければ、相手には伝わらないでしょう。

6)Flawless Execution(無駄なく動け):Get things done. Long gone are the days in which a designer handed work off to a project team to figure out. (It was never a good modus operandi, anyway.) Today, a designer has to work with cross-functional teams to advance designs and shepherd them through to production--every step of the way. 困難な問題に出合った時には、自分の中に貯め込んで考えず、第3者を巻き込んで知恵を借りる。自分一人では何も動かないことを自覚せよ。物事を後回しにせず、動きながら考える。

7)Business Acumen(ビジネス的洞察力):Create value in your markets. Effective designers need to understand how their businesses (or their clients) what role design can play to bring an advantage to their customers. 今の時代、トレンド把握にせよ、市場動向の見極めにせよ、目利き力というものが大変重要であると思っている。日常や趣味の中でも、良いモノに出会うためには、この目利き力が大事。もちろん、目利き or 洞察の動体視力を養うためには、数多くの失敗をしなければ、力は付かない。失敗を恐れず、まずは行動し、自身の眼で物事を精査し、他者にとっても美しい、素晴らしいモノや出来事に巡り合いたい。そのためには、多彩な人々との対話、多くの一流品に触れること、多様な良書を読むことなど、自分からどんどん外部へ動くことが大事。

8)Global Awareness(地球視線&世界的視野):There are really two aspects of to global awareness: understanding how changes around the world are affecting the customers and markets; and understanding that the talent pool for designers today is global. グローバル市場、環境問題など、世界的視野を持って、物事に対処すべき時代に我々は生きていることを自覚しなければならない。地球規模のマクロな眼差しを持つことは、3)でも述べた「木を見て森を見ず」的発想からの脱却への一歩かもしれない。

9)Context(文脈・意味・説明):Bring ideas and designs to the table that are relevant by considering current economic, social and business trends. 余白に書かれた内容を読み取る力もこれからは必要だろう。現在のように、高度に洗練された情報社会において、我々は多種多様な編集されていない情報に晒されている。このような状況では、7)で議論した目利き力と共に、色んな事象に対しての目に見えない部分=余白を読み取る読解力が必要になる。この力が欠如していると、今時代が要請している事象について盲目になってしまう。

10)Talent(才能):Talent is intentionally last on this list. Having a real talent for design is as critical as it has ever been. However, talented designers are far more common than those designers who have real talent complimented with the attributes that are outlined above. 現在のような不確実な時代の中で、成功している人を見ると外野は直ぐに、「あの人は才能があるから」とか、「あの人は持って生まれたモノが違う」とか、実に程度の低い議論をよく耳にする。私の持論として、天才などという代物はこの世には存在しない。才能が豊かな人は、自身の能力を常に磨き続けているのではないだろうか。生まれながらに、色彩能力に優れていたり、文章能力が秀でてたり、会話能力が高かったりする人も時には存在するかもしれないが、それらの能力も磨かなければ宝の持ち腐れであろう。目利き力然り、コミュニケーション能力然り、スキルというものは研磨してこそ意味がある。

ここまで、デザイナーに必要な10個のスキルという論考を基に、私独自の解釈で複眼的動体視力を身に付けるための10個の要素を表現してみた。これら10個の要素を眺めてみて、私もまだまだ足りない、いや全然見に付いていない部分が多々ある。21世紀に生きる者として、私は今後もこれらの要素を会得するための努力を惜しまないことの意思表明として、今回ブログ化した次第である。

最後に、私がいつも興味深く見つめているGlobal Creative Company:Weiden+Kennedyのポートランドのオフィスに掲げられているフレーズで締めよう。

David Kennedy


Weiden+Kennedyのオフィスの壁には大きく“Fail Hard”と書かれている。つまり、「大失敗を恐れるな」ってことが、スタッフの目にすぐ留まるように大きく掲げられてるんですね。今回のblogのテーマでもある、複眼的眼差しを鍛えるにも「大失敗を恐れるな」という姿勢が常に必要になってくるんじゃないかな。

Tuesday, September 01, 2009

American Eyses: Japanese Design Thinking

It is September from today. A day to write blog in English at the beginning of the month.
At the end of this August, the Liberal Democratic Party & the Clean Government Party coalition political power collapsed, and the system from 1955 accomplished an end in a true meaning.
In addition, Hanshin Tigers accomplished the first monthly net win in this season, and Tigers let the magic of the Yomiuri Giants turn off the light.
Expression called the inversion offensive may be right suitable for the end game in August.

Under these situations, I had a meeting with a certain person, and it was it in a topic called the possibility of the design in Japan in the conversation.
Therefore, today's blog theme in the beginning of Sept. does not mention a phenomenon of the end of the summer called politics and sports and wants to think about “creative” after a long absence.

I think that there is not the form called“the ultimate”in a design.
This meaning is very important. Because the room growing up consistently wins through up to the meaning that there is not ultimate form. In other words, the design swallows various sense of values and reconsiders it from zero base once again and can grow up. Particularly, I think that there is the most various fun in the Japanese way of design.

When I think about how the foreign countries will stare at the Japanese way of design, I arrived at the article: “Japanese Design's Greatest Hits” that Time Magazine featured.
Through this article, we will witness the representative of the Japanese way of design which foreign countries accept. Those choice is very interesting.

“Transistor Radio TR-63” to “Walkman”


First, SONY's Design. SONY's transistor radio: TR-63 was the smallest at the time (1957) of release in the world. This radio is done innovation of afterwards to that“Walkman.”

“Corolla” to “Prius”


Until 1997 TOYOTA's Corolla was sold most in the world. Then, the success by the functional design in TOYOTA's Corolla leads to sale worldwide of Prius (the first mass-produced hybrid car and a symbol of Japan's eco-friendly obsession) in 2001.
In a Japanese way of design, I can understand that the existence of TOYOTA & SONY is too big.

Hello Kitty (1977)



Super Mario Brothers (1985)


Through choosing two characters that there are many fans in the world as a Japanese way of design, I feel that this article is editing by a person knowing Japan well.

I think that choice of this next is excellent.

Issey Miyake


Issey Miyake's 1994 Spring/Summer Collection. Through this fashion show, the whole world praised the new technology of his piece of cloth highly.

Tadao Ando


This article introduces Japan pavillion at the 1992 World Expo in Seville, Spain.

Spirited Away


The best work of Japanimation, “Spirited Away.” This will be explanation-free. This Hayao Miyazaki's 2001 film won an Academy Award.

In this next two choices, I was surprised a little. The American having a practised eye power is a great thing.

Palette



The Orochi



These two products, humanoid mannequin robot called “Palette” in 2005 and Japanese carmaker Mitsuoka designed “the Orochi” are future intention.

I thought about the Japanese design of the overseas viewpoint in form called past/present/future. It was the sense that freed the treasure chest which innovation, an idea, a zero base thought were packed with.

Monday, June 01, 2009

Thinking on June 1st

● Design should be about creativity. It is critical to recycle or reinvent the old but I still believe we need to produce something new. This may sound like an exaggeration, but this is how we create our future. Design means not creating the present but creating the future.

● Great work has something that changes the surrounding atmosphere.

● I have to jump over the last hardle to get the miraculous feeling.

I will charge through this June while being careful with these three phrases.

Thursday, May 14, 2009

クリエイティブの揺らぎの中で:ヒト、書、映画、そして。。。

GW期間中に私自身の中で揺らいだクリエイティブな事象について綴ってみよう。

5月2日
日本列島がGW真っ盛りの中で、ブルースを表現させたらピカイチのシンガーが永眠した。
忌野清志郎、58歳の余りに早い生涯であった。


先日の深夜、何も考えずTVをオンにすると、そこには一時癌という病を克服し、元気にシャウトする忌野清志郎の姿を映し出していた。私が中学生の頃聴いていた「雨上がりの夜空に」「スローバラード」を力強く歌い上げていた。
その彼が、今はもう鬼籍に入ってしまっているとは、信じ難いことである。
ご冥福をお祈りします。

しかし、私が興味を持った表現者達は早く逝ってしまう。
寺山修司(47歳)、松田優作(40歳)、坂口安吾(48歳)、そして忌野清志郎(58歳)。
こうして考えると、表現を極めた者達は、常人の数倍の早さで自分の身を焦がすほどに才能を燃焼し尽くしてしまうのかもしれない。
彼らに共通しているのは、自身の分身とも言える作品が未だに人々を感動させ、影響を与え続けていること。
そこには「死」ではなく、「生」が確かに存在する。

5月某日
皆さんは、吉岡徳仁という名前を聞いたことがあるだろうか。
彼は今、世界が最も注目するクリエイターの1人と言っていいかもしれない。
彼のアップデートな仕事は、東京で開催中の「『Story of...』カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」。カルティエは皆さんもご存じの通り、時代の技術の粋と独創性によって、今もなおジュエラー界のイノベーター的存在である。吉岡は独自のアプローチによる、カルティエが創造してきたジュエリーの過去・現在・未来のストーリーに着目した構成は、新たなクリエイティブの扉を開いている。

今まで纏まったテクストを世に出していなかった吉岡徳仁が、自身のデザインとの向き合い方、考え方などを著したのが「みえないかたち」である。


吉岡の初めてとも言える纏まった形のテクストで彼が一貫して述べているのは、デザインというモノは「かたち」ではないということ。彼にとって、デザインとしての「かたち」は重要な要素ではなく、「かたち」は無くても良いと言い切る。吉岡にとってデザインとは、他者にコミュニケートする「かたち」の裏側にある空気感や雰囲気を表現する手段なのかもしれない。だから、彼の作品は椅子にせよ、空間インスタレーションにせよ、形ではなく人の心に「響く」モノを表現し続け、そのことが世界に評価されているのだろう。
今回彼の思考の断片を1つのテクストで読んだことで、吉岡徳仁というクリエイターにより深い共感を覚えた。

5月某日
久しぶりに映画を観た。
ちょっとべたな感じはするけど、今年のアカデミー賞ナンバーワン映画「スラムドック$ミリオネア」を堪能した。


この作品は、私の好きな映画の1つでもある「トレインスポッティング」の監督・ダニー・ボイルと聞けば、観る前からちょっとワクワクしてしまった。
やはり彼の映画は私の期待を裏切らなかった。インド版「クイズ・ミリオネア」で主人公が勝ち進んでいく中、主人公のライフストーリーと解答が交錯していく。ダニー・ボイルならではの疾走するストーリー展開で、私をラストまで一気に引き込まれていった。

この作品は公開中でもあり、これから鑑賞する方もおられるだろうから詳細には語らず、記号化してお伝えしておこう。
インド社会の過去・現在・未来/圧倒的な格差問題/偶然性/ファンタスティック/Destiny≠運命/奇跡譚/機動性の高いストーリー展開/暴力的描写と幸福的描写/苛烈な宗教対立/
というのが、この作品のコアとなってくるんじゃないかな。

いずれにしても、この作品は私の中で今年一番であったということだけは確かである。

このように、GW期間中に私が感じ取った3つのクリエイティブ的揺らぎ。
その揺らぎの感覚は、
“...making its nature manifest to the very senses as well as to the intellect.” by Galileo Galilei
このフレーズへと帰結する。

Wednesday, April 01, 2009

Memory of March to New Normal of April

My memory of March 2009 is focused on doing WBC victory.
A piece of March Memory is in the following Photo:
Empire State BLDG celebrating Japanese baseball as No.1.


And now, April starts!!
In Japan, April is the month for new departure.
So, on the occasion of this new departure, I will discuss the keyword expressed “New Normal.”
I want to think about what in America is called the “New Normal” in Japan.
In general, The cocept of “New Normal” created by Roger McNamee is built through the following five points: 1) The power of Individual, 2) The diversification of the choices, 3) The importance of the decisions , 4) Technology & Globalization, and 5) Occupation.


Here, I want to think about what in America is called the “New Normal” in Japan.
For example, young Japanese consumers have turned their attention to local brands, which offer not because of price but for the uniqueness. Designers from the high-end and manufacturers known more for value are entering into arranged marriages outside of their social standing.
Comme de Garcon's highly successful collaboration with H&M raised awareness for the retailer because Ms. Rei Kawakubo is not your "normal" attractive brand designer.
In addition, two weeks ago,the announcement of Jil Sander's new partnership with Uniqlo performed both the designer and Mr. Tadashi Yanai.

Jil Sander & Uniqlo

The new world order means that collaborations are the new order where unlikely relationships will equal survival or growth. Perhaps, in Japan where the history of the brand collaborations is the deepest, such a strategy may prove whether an occasional exclusive product and PR are worth being more than it. What is interesting about the Jil Sander and Uniqlo partnership is that both pride themselves on high quality within their respective price category. Some of the early newsmaking collaborations often lacked in quality and a contemporary expression of “value”, which will be important in today's culture of “New Normal.”

Under our global economic crisis, we must focus more on the above viewpoints of “New Normal.”

Anyway, How was your April Fool's Day?

Monday, March 16, 2009

Creative Thinking Video

今日のblogはちょこっと手抜きで、私が最近気になったヴィデオをご紹介!!
以下のヴィデオは、私のクリエイティブ魂を揺さぶる。
モバイルで見ていただいてる方には、申し訳ないです。機会があったら、PCで見てください。

まずは、私がいつも注視する組織、IDEOのGeneral Managerであるトム・ケリーの講演ヴィデオ。
ここには、デザイン・コンサルティング・ファームの1つのエッセンスが詰まっている。

Innovation Made Personal


Tom Kelley, the highly acclaimed general manager of IDEO and author of best-selling books on creativity, targets his thoughts on corporate creativity to the inexperienced student - and how the young innovator can learn to foster the nature of creativity for life. He urges entrepreneurial thinkers to resist the forces that chip away at creative energy, and encourages an effort toward innovation to remain young at heart.

次に、1999年に米国ABCテレビ「ナイトライン」で放映された、同じIDEOのイノベーション・プロセスを一般消費者に見せた、「ディープ・ダイブ - イノベーションを生むためのある会社の秘密兵器」という番組である。当時、この番組はアメリカ社会でも凄い反響を見せ、アメリカの友人がわざわざヴィデオを送ってくれたぐらい。
この番組の見所は、古くから形を変えないショッピング・カートをたった5日間で完全にRe-Designしてしまう部分。ここには、IDEOのクリエイティブに対するエッセンスが散りばめられていて、大変興味深い。
では、ご覧いただこう。

IDEO The Deep Dive - ABC NightLine(Part 1)


IDEO The Deep Dive - ABC NightLine(Part 2)


IDEO The Deep Dive - ABC NightLine(Part 3)


最後に、Undercover(アンダーカバー)デザイナー・高橋盾が、09-10A/Wメンズ・コレクションについて語っているモノ。毎回、世界中のファッション・ピープルを驚かせるコレクションを展開する高橋盾。彼の今回のコレクションでのテーマは、“EARMUFF MANIAC” evolving comfortでニットとハイテクを軸にしたデザイン。そのテーマ観について語る高橋盾の言葉にも、クリエイティブの真髄が垣間見える。

Jun Takashi aka Undercover on his first men's show and exhibition at Pitti

Tuesday, March 03, 2009

Design Thinking視点の創造プロセス

今のビジネスの世界では、サービスやモノを創造し、それらの差別化と競争優位を生み出す源泉はイノベーションであることはここ数年語られてきた。
かのトーマス・エジソンは、白熱電球を発明し、このイノベーションを、芸術、技術、科学、事業手腕、更に顧客と市場に関する慧眼を融合させ、1つの産業へと収斂させていった。

このように、イノベーションを現在の世界不況化でも粛々と進展させている組織体がある。
IDEO、Apple、Pixerなどがその組織体の例として挙げられるだろう。
IDEOに関しては、このblogでもよく取り上げていて、そのデザイン思考を基点に置いた多様なイノベーション・プロジェクトには注目してきた。IDEOの独特なデザインソリューション手法:より良い顧客経験をデザインするための5つのステップ(Observation、Brainstorming、Rapid Prototyping、Refining、Implementation)についても以前考察しているので、今回は昨年12月号のHarvard Business Reviewの中で紹介されたIDEO社デザイン思考プロセス・マップを掲載することに止めておこう。

デザイン思考プロセス

今回は実際にデザイン思考を駆使して、商品やサービスを創造しているApple社の物づくりプロセスに関して述べてみたい。ちなみに、Apple社とPixer社の共同創業者がSteve Jobsであることから、そのプロセスには同じ思想が根底にあることを付け加えておきたい。



Business Week誌に“Apple's design process”という記事が掲載され、私はそこにiPhone、iPodなどのクリエイティブ力を持った戦略的商品を次々創造してきたApple社のイノベーションのコア部分を垣間見た。
その記事内容に関して、以下で簡単に纏めてみたい。

★ アップル・デザイン・プロセス

● Pixel Perfect Mockups(=精密なモックアップ作り)
時間を充分にかけて、曖昧さのない、正確な外見を実物そっくりに似せた模型を作る。後の過程で細かな修正をすることは膨大な無駄を生み出す。これは、IDEO社の“Rapid Prototyping”に相当すると思う。

● 10 to 3 to 1(=10から3に、3から1に)
10種類の全く異なる特徴を持つモックアップを作る。この際、10のうち7は残りの3つを際立たせるためのものである、というのは間違った考え方で、あくまで10種類のアイデアに基づいた精密で、文句の付けようのない模型を創造する。そしてこれを3つに絞る。さらに数ヶ月をかけて磨き上げた模型を作り、この中から1つを選択する。

● Paired Design Meetings(=2つのデザイン・ミーティング)
こうした模型創造作業の期間中、毎週2つのミーティングを継続する。1つはブレインストーミング。こちらではどこまでもとんでもない発言が許され、むしろ、どこまで滅茶苦茶で自由なアイデアが出せるかが重要となってくる。日本では、なかなかこの部分が成熟していなくて、単なる打合せに終始してします。もう1つはこうしたアイデアをリアルに落とし込むことできるか、デザイナーとエンジニアが一緒になって考えるミーティング。この2つのミーティングを繰り返すことで、強く間違いのない製品やサービスに結実していく。

● Pony Meeting(=ポニー・ミーティング)
方向性を出すためにはポニー・ミーティングというものが設定される。そこでは新しい機能やデザイン要素について、こういう風になっていて欲しい、とみんなで自分の欲しいものをDiscussする。印刷した結果の様子が見えるようにしたい、というような具体的な話のことだが、ここでは“I want a pony! Who doesn't? A pony is gorgeous!”(=ポニーが欲しい。ポニーがいたらゴージャスじゃないか)というくらい唐突なものでも無視せずに受け入れるようにするのだ。

このように見てくると、日本企業の中ではなかなか実行されていないプロセスが多く見つけ出せる。
やはり、デザイン、発想などのクリエイティブを必要とする物作りの中では、とことん突き詰めていくという姿勢、多様なアイデアの発生などを行える環境を形成していくという努力が必要なんじゃないかと、考えさせられる。
日本は物作りでは世界に冠たるパワーを、今でも顕在的・潜在的に持っていると、私は信じている。なのにそれが具体的な価値として、なかなか世界市場に現れてこないのは、今回のテーマであるデザイン思考を重視する環境作りが欠如しているからかもしれない。

Saturday, February 07, 2009

日本初のクリエイティブ・ビジョナリーとは?

文化、芸術、思想、ビジネスなど様々な分野で、その先を見通す力のある、洞察力のある人のことを、「ビジョナリー」と呼ぶ。
日本で初めてのビジョナリーは誰なのかと考えた時、それは千利休なんじゃないかと思い当たった。

そういうことを考えていた時、pen最新号で「日本初のクリエイティブ・ディレクター 千利休の功罪。」という特集が組まれていた。


その特集は見事に、千利休の本質を掘り起こし、今一度この文化ヒーローについて考える機会を与えてくれている。
penで分析されている千利休の本質をキーワード化してみると、
衣食住のトータル・デザイン/ロングライフ・デザイン概念のパイオニア/個の美意識/Individual/表層的な視覚としての「寂び」/形而下的な価値観としての「侘び」/From High-End to Low-End/西田幾多郎的「無」の思想/ミニマル/目利きの哲学/キャッチコピーの達人/茶の湯の方法論や組織などのシステム化/美の方程式確立/黒の美/美学的殉教者
などとなるであろう。

penが描く利休像だけでも、十分そのビジョナリー的要素が読み取れる。

最近購入した、第140回直木賞受賞作「利休にたずねよ」(山本兼一・著)でもその人となりが、小説という形態を通して読み取れる。


千利休が美に殉教した当日から、時系列で遡っていく形式を取ったこの小説では、語り手が古田織部であったり、豊臣秀吉であったりと、面白い仕掛けがしてある。実に軽妙で、スピード感のあるこの作品を読んでいると、著者自身も利休のCreativityに如何に魅せられているかが、私の中に自然と入り込んできた。久々の、私の中でのスマッシュ・ヒットである。

私はこの日本初のビジョナリーについて、多様なテクストが残されている現在、一番信頼しているテクストに最後には戻ってしまう。
それは、青山二郎が数少ない著作の中で、利休の思想について考察した「眼の哲学/利休伝ノート」である。


そこには、利休の思想が的確に書かれている。青山は述べる「利休の前後に思想を持った茶人はなかった」と。「利休の美」は、外界に対する形式の反応から創造される。しかし、利休の美の周縁には、二重・三重の外界や社会の反応が呪縛となり、最終的には利休の死として結実する。このジレンマによって、利休の思想が結局は矮小化してしまっているのではないだろうか。

ビジョナリーとして社会に影響を与え続けることは、孤独な作業であり、自身の多様な事象に対する説明責任を伴う洞察力を磨いていくことに繋がる。利休はそのクリエイティブの本質を、自身の美に対する殉教で完結させてしまったが、それほど美を極める、審美眼を確立させるということは困難なことなのだということを、現在に生きる我々に示してくれているかのようだ。

Thursday, February 05, 2009

音と読書と香りと。。。

今日はちょっと疲れを癒すため、フレグランス・キャンドルの香りを楽しみながら、メロゥな音楽を聴きつつ、読書をしている。


このキャンドルは、パークハイアット・パリのアメニティーデザインを担当するなどの経歴を持つフリーランスのフレグランスデザイナーであるブレイズマーティンとVISVIMがコンフォートをテーマに共同開発したモノである。
「SUBSECTION FRAGRANCE / No.5 New Born」と名付けられたこのキャンドルでは、新生児の香りをパフュームで表現。トップノートにはピーチ、ミドルノートにキャラメルとローズ、ベースノートにミルクとサンダルウッドを使用し調合されている。この香りは、明日への息吹を私に与えてくれる。


自由なクリエイションを標榜するAUDIO ARTS SUPPLEMENTの「SOUNDLOGY 1」。
このアルバムでは、ブレイクビーツ、音響効果音などを用い、その音の構成要素の偶発的な結び付き=音のセレンディピティが生み出すメロゥなサウンドの世界観が見事に表現されている。
こういう音の中で、私の思考は解放される。


この書は、一度以前に読了したものである。
松浦寿輝が著した「方法叙説」というこの書は、批評・詩・小説の分野で活躍する著者自身の創造=Creativityの本質、その言葉の生まれ出るパトスなど、美の発見の瞬間を捉えたモノである。
著者が機中から見下ろした光点と光線とが交錯して創造される、パリというイルミネーションの項に書かれたテクストは秀逸である。
このように美しいエクリチュールは、私の思考を活性化させる。

Tuesday, January 20, 2009

Essence of Creatives

I write today's blog in English entirely.
There may be such a day.

I will write about authentic article having having a practised eye power.
It is time to be excited for a creative person, organization, and so forth, very much now.
Clearly there are so many unknowns facing us, so many challenges from social changes to business failings to economic collapse. It is expected that the unemployed people increase almost every day.

Under this situation, how dare anyone look at the world with any optimism?

No one can deny the global pain this is all afflicting. But for better or worse, this is creating a self-editing process of talent, brands, organizations and leaders. What is authentic and more importantly, and what is innovative will survive and grow. It is the foundation for any prominent design or brand without only with an individual to be faithful in this way. The future selection may get narrow; however, what creatives must do is to make sure the choices become better.

The meanings of words called “originality” are evolved by technology and a new generation of youth. But, it became difficult to define a concept called the original. Especially, It may be difficult in Japan which has made it a cultural trait to improve and enhance on previous ideas.
But somehow, there are still advantage on the merits of what we once described as“original.”

In the early morning of tomorrow, we look at the historic moment which the inauguration of first African-American US president becomes reality. A phenomenon doing enable impossibility; in other word, the act of making something has a greater value today than ever before.

Having creative thinking for ascertain essence must be opening up the times!!

Tuesday, January 06, 2009

25年と250年

今日耳に飛び込んできたニュースには若干驚かされた。
あの世界的に知られるアイルランドのメーカー、ウォーターフォード・ウェッジウッド(Waterford Wedgwood)が経営破綻したというのだ。

この企業は創業250年の歴史を誇り、イギリス王家御用達で「クイーンズウェア(女王の陶器、Queen's Ware)」という異名を持つ高級陶磁器とクリスタルガラスを創造してきた。そのブランド力は相当強固なモノがあったはずだが、戦略的イノベーションを怠ってしまったのかもしれない。最近でも、ウェッジウッド社は低価格の硬質陶器を発売するなどの戦略を取り、陶磁器メーカーとして世界のトップシェアを争っていたが、21世紀に入って中国などアジアの陶器メーカーとの価格競争で相当疲弊していたようだ。

私は祖父や父親から受け継いだ、ウェッジウッドのネクタイピン、カフスリンク、クリスマス・プレートを所有している。特に、亡き父は現役時代よくウェッジウッドのネクタイピンやカフスリンクを愛用していた。
その想い出を巡らせると、今回の破綻には少し寂しさを覚える。

あの歴史あるブランドまでもが破綻する現状を分析する専門家達は、昨年から継続している世界的金融危機の延長線上にある欧州経済の単なる悪化を論じるかもしれない。しかし、私の考えとしてはそんな単純な話しではないように感じるのだ。もちろん、世界的景気後退は影響しているだろうが、それは単なる一局面で、ウェッジウッド社の経営戦略としての発想力欠如、イノベーション欠如が経営破綻に直接響いているように思うのだ。

今回の破綻劇とは現状対極に位置するであろう有名企業が、今年自社製品を市場に流通させ始めて25周年を迎える。
その企業とは、Apple社である。


Apple社も創業から経営危機に見舞われ続けた歴史を持つ企業である。しかし上記の25年間にAppleが創造したコンピューターが網羅された年表を眺めていると、この企業の飽くなきイノベーション力による、斬新性、デザイン性などを追求し続けている。今では、iPodという戦略商品によって、音楽コンテンツ市場を席巻し、そのビジネス発想のストレッチに成功している。

私自身も、アメリカ大学院時代には、爆弾マークに困惑しながらMacintosh PowerBookによって修士論文を書き上げ、日本に戻ってからも当時デザイン力を売りにしていたiMacを使用し、現在でもiPodで音楽を楽しんでいる。ウェッジウッドとは業界が違うので比較は難しいが、ウェッジウッドとアップルの差異は(私を含む)消費者を魅了する製品&サービスと、それらを創造するイノベーションの相違にあるのではないか。

25年と250年、現在の複雑怪奇な世界市場の中で生き残るためには単なる歴史の積み重ねだけでは駄目で、歴史を色褪せさせない発想とイノベーションをベースとしたブランド構築が一層求められていると言うこと。
私も今回はウェッジウッド破綻というタイムリーな話題の中で、ブランド構築を生業としていた1人として考えさせられることが多かった。

いずれにしても、ウェッジウッドの再建に名乗りを上げる企業が早く出てきて欲しい。