Saturday, September 02, 2006

身体を自由にする衣服、食事



哲学の領域には、身体論というものがある。この領域で私がいつも参考にしているのが、鷲田清一氏の著作である。彼は臨床哲学者として、哲学をベースに身体、他者、果てはモード論まで論じる希有のThinkerである。彼の著作にもあったと記憶しているのだが、身体を自由にするファッション=衣服を着ることがもう一枚の皮膚をまとうがごとく、自然に身体にフィットする、ということを示唆していた。

身体を自由にする衣服、眼鏡、食事など、人それぞれの想い、感じ方があるでしょうが、私には自身の身体を自由にするモノを提供してくれる店が現在存在します。これは本当に喜ばしいことで、こういう「場」は今後も大事にしていきたいと考えている。

前置きが長くなったが、その大事な「場」で起こった昨日の出来事を記したい。
まず一つめの「場」は、前回のブログでも紹介したCINQUE CLASSICOである。ここで、昨日・9月1日~3日まで「Festa Completo SU MISURA di Autunno e Inverno 2006-07」と題したスーツ・ジャケットのオーダー会が開催されている。私も今までに2度オーダーさせて頂いたのだが、仕上がった衣服は私を自由にしてくれた。
昨日はこの「場」を通して友人となったひであき氏と、私を自由にしてくれる眼鏡を提案して頂いているセレクトショップ・decoraのU氏がジャケットをオーダーされるのにお付き合いした。ご両者とも、ご自身の身体を自由にするジャケットを手にされる日が楽しみですねー。

二つめの「場」は、Nstyle Cafeです。このカフェは、ひであき氏にご紹介頂き、昨晩氏と共にご一緒させて貰いました。店内は、ポストモダンな快適空間が広がり、隠れ家的な佇まいが<癒し=身体の自由>を与えてくれます。勿論オーナーズシェフやスタッフの接客力も、その空間をプロデュースしていることは言うまでもありません。何より、和洋折衷の料理=秀逸な穴子丼、岩ガキ、カレイの昆布締め、地鶏のたたき、などなど、もうDeliciousの一言でした。最後のデザートでいただいた、Iceカプチーノに描かれていた「ブースカ」の絵が、それまでいただいた料理群を引き立たせました。

こうして、身体論を考えさせられた一夜が瞬く間に過ぎ去っていった。

1 comment:

ひであき said...

カンタレリ早く来たらいいですね~
僕も、一度サングラス作ってみようかなと
思っとります。
Nスタイルカフェは良かったですね。
年末は、忘年会でふぐですよ~

しかし、服も食もYF Velocityさんの
手にかかると哲学的思考のネタに
早変わりです。

身体論ですか~