Friday, September 26, 2008

Google:10年の軌跡

今や我々が検索という言葉からすぐに連想されるのは、"Google"であろう。
検索=「ググル」とまで表現させた、その企業も創業10周年を迎えた。
Larry PageとSergey Brinがスタンフォード大学で出会って、検索サイトの巨人を構想中、私もアメリカの経営大学院の修士論文構築の最終段階に入っていたことを思うと、共時性を少し感じる。
二人の大学院生が創り上げた"Google"という高度に洗練されたGlobal Intelligence Business Modelは、世界の過去・現在・未来の情報を全て編集し、統合しようとしている。
その情報巨人の10年を纏めたスペシャル・サイトがアップされている。
皆さんも、Goole誕生から現在までを、自分の歴史と共に振り返ってみると、そのVelocityに驚きを覚えるのではないだろうか。



Google 10th Birthday

Monday, September 22, 2008

CINQUE CLASSICO:Art、Sound、&Fashionの饗宴(1)

ちょうど1週間前、神戸のダウンタウンで1つの宴が催された。
私にこのblogを書くキッカケを与えてくれた藤原オーナーが、神戸に創造したクラシコイタリア系ブティック「CINQUE CLASSICO」のリニューアルを祝う宴である。


この夜は、ファッション・ビジネスもその一角を占めるグローバル市場にとって、大変衝撃的な事件:リーマン・ショック(リーマン・ブラザーズ破綻による世界経済の動揺)という事象が、神戸という日本の1都市で開催されたRenewal Partyという華やかな舞台裏で起こっていたことも明記しておきたい。

このPartyに参加して考えたことがある。それは、ファッションの行方についてである。現在、グローバル経済の中でアパレル産業はLV Groupのようにどんどんコングロマリット化していき、デザイン、素材などのクリエイティブ要素が画一化していくのではないかという感覚に襲われることがある。そのような状況の中で、ファッションについて、語るべきことは残されているのか?ファッションなどが創造するトレンドは、今なお人々の深層心理を表象しているのか?また、我々がファッションに求める「装い」は、独自のアイデンティティを表現しうるのか?或いは、ファッションが理想の自分に近づくための手段として、今後も機能しうるのか?このような疑問符が頭を巡っていた。
CINQUE CLASSICOが提案するファッション形態は、これら私の疑問に対して、トレンド=High Brandが全てではなく、特にメンズ・ファッションに於いては、クラシコイタリアという伝統と革新の融合物の中に、新しい時代の扉を開くクリエイティブな発想があることを示してくれている。
今回のRenewal Partyを通して、CINQUE CLASSICOがそのことを我々に対して、高らかに宣言しているかのように感じた。

以下で、当日の模様を写真で振り返ってみよう。
写真は、Partyを待ちわびる空間から、PartyにおいてJammingしたJazz演奏という、静から動へのプロセス順に並べてみた。





















ここまで、当日の風景を写真で振り返ってみました。
Party当日、私がどんなコーディネートで臨んだかを、少しだけ触れておきます。

今回のコーディネートは、今季のトレンド・カラー「紫」を主体に組み立ててみた。
敢えて、クラシコイタリア・スタイルではなく、アンティークとも言える15年前に購入したGIANNI VERSACEのグレンチェック(実はその中に淡いパープルカラーが含まれている)Double-breastedジャケットに、これまた15年前に購入したパープルが主体のドレスシャツを着用。胸元には、CINQUE CLASSICOで購入した、Franco Jacassiのラベルピン(パープル・ストーン)を付け、チーフも淡い紫色をチョイス。更にパンツは、Levi's Fenomのブラックサテン、シューズはVISVIMのFBT。まさに、クラシコイタリアを脱構築したスタイルで臨んだわけである。

次回blogでは、今回触れていないArtとFashionの融合部分について書いてみたい。
ヒントは、この写真。

Tuesday, September 02, 2008

Creative + Logic = IDEOの新たなWeb戦略

私が世界の超一流といわれる企業の中でも常日頃からウオッチしている企業がある。
それが、IDEOである。IDEOに関しては、このblogでも紹介しているので、今回は深掘りせずにおく。
ではなぜ今回、IDEOについてまた書こうとしているのか。それは、この世界にも類を見ないDesign Consulting Firmが自社サイトで、新たな表現の地平を我々に見せてくれたからである。


Webというモノに余りなれていない人が、このIDEOのサイトを見ると、「うん?」これはどういう風に扱うのかなと思われる人もいるかもしれない。しかし、どこでもいいからクリックしてみて欲しい。そこから先は実に明確に、分かり易く進めていくことができると思う。このサイトが指し示す方向は、1つの企業や組織がこれだけ多くの実績を積み重ねていますよ、ということを表現し、コミュニケートして行くには面白い発想かもしれない。私はWebの作り手ではないので一概には言えないが、こういうサイトを創造するには手間暇がかかりそうという印象だ。
ちなみに、このIDEOに以前在籍していた著名なプロダクト・デザイナー、深澤直人氏の作品もこのサイトでは紹介されていることを明記しておこう。

Monday, September 01, 2008

総理よ、ふざけるな!!


今、福田康夫現内閣総理大臣の辞任演説を聴きながら、このblogを書いている。
約一年前に、安倍前総理大臣が困難な状況を道半ばで投げ出し、福田首相がその後を継いだ。
それから約一年後に、また同じことを繰り返そうとしているこの事象を目の当たりにすると、「ふざけるな」としか言いようがない。
私は一年前にもこのblogで、安倍前総理の突然の辞任劇を受けて、最高責任者の身の処し方について述べさせてもらった。なので、今回ここで同じようなことを述べる気にもならない。
私が声を大にして言いたいのは、日本国家の舵取り、マネジメントを行うという事柄の影響力に関してもっと真摯に取り組んでもらいたいと言うことだ。「国民に迷惑をかける」とか、「今の時期がベストと思った」などの稚拙な言い訳だけで済ませてしまう、国家の最高責任者をほとほと情けなく感じてしまう。
もう一度言っておこう、「ふざけるな」と。