Saturday, January 31, 2009

January's Antenna

今日で1月も終わり。
2009年になっての始めの1ヶ月が結構足早に過ぎていった感がある。
そこで、この1ヶ月の間で私のアンテナに引っ掛かった事象を、写真を交えて簡単に振り返ってみたい。

やはり今月といえば、この人であろう。
● オバマ新大統領ファミリー


オバマ大統領については、その演説、黒人初、ケネディの再来など多様なことが語られる。
しかし、今アメリカではその大統領と家族達への注目は、ファッション分野でも拡大している。
オバマ大統領はJ.CrewやBrooks Brothersなどアメリカ・ブランドがお好みだとか。

● ファッションデザイナーのプレゼン力

トム・ブラウン(Thom Browne)にとってはヨーロッパでの初コレクションが開催された。
今までニューヨークで斬新なコレクションを披露してきた彼が今回、着丈も裾丈も短いグレーのスーツにライン入りのカーディガン、重厚なウィングチップの靴にキャメル色のコートという、まさに自身の原点とも言えるスタイルを提示。
私が注目したのは、コレクションのプレゼンテーション。トム・ブラウンらしい、計算し尽くされたソフィストケーとされたものだったようだ。ミッドセンチュリー期のオフィスのようなデスクが所狭しと並べられた会場に、みな同じ服を着た40人のモデルが登場。表現するなら、「グレースーツを着た軍隊」という感じだろうか。こういう、他のファッションデザイナーとはちょっと違った見せ方こそ、他者の意識を活性化させるのだろう。

● Miracle on the River


1月16日日本時間:午前5時半頃、New Yorkとニュージャージの間を流れるハドソン川に、バードストライクが原因により飛行機が不時着した。その不時着は、「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる。
乗客・乗員合わせて155人の命は助かった。
機長の機転の良さ、操縦術などと、運が上手く重なって、今回は大惨事を免れた。
しかし、この時期のアメリカ東海岸の寒さを体感したことのある私としては、良く無事だったなぁ、と感じざる終えない。それ程、この事故は奇跡に近いのだ。

● 逆チョコという発想


現在世界同時不況で、毎日暗いニュースで覆い尽くされている。
しかし、その中でも面白いことを考える企業は存在する。
その1つが、話題になってる「逆チョコ」。
ネーミング、パッケージ・デザインなどどれを取っても、思い付きそうだが思い付かない所に私は興味を持った。
写真は「DARS」&「French Milk」の逆チョコバージョンで、パッケージは、森永ロゴ、説明の文字以外が全て左右反転って言うことが分かるだろう。「日頃の感謝の気持ちを添えて、男性から女性に贈るチョコレートのこと」らしい。今年のバレンタイン・デーもあと少し。

● NHKが面白い

クローズアップ現代「危機後の世界をどう築くか~ダボス会議からのメッセージ~」

現在開催中の「ダボス会議」主催者:クラウス・シュワブ氏が提唱する“Global Corporate Citizenship”に、世界同時不況語の世界システム再構築の基本思想になり得ると感じた。

Top Runner:アートディレクター・森本千絵

私が注目するクリエイターの1人、森本千絵が出演し、自身の発想の源泉、アートワークに関する仕事術などを語った。そこに、クリエイティブの楽しさが画面から伝わり、興味深い構成になっていた。

爆笑問題のニッポンの教養:建築家・西沢立衛

西沢立衛、この名を知らない人もいるかもしれないが、彼は私の中で大変注目している建築家の1人である。
彼の思考=家族のあり方と建築、価値観の多様化における建築様式の変貌、未来における建築、の「今」を、爆笑問題とのディベートの中で、深く抉り出されたことに好感が持てた。

このように、今NHKが私の中ではホットである。ドキュメンタリーには以前から定評があったNHKだが、最近ではダイアローグ番組に大変私のアンテナが触れる。

● 革命家の出現を待ち望んでいるのか?


原題:Che: Part One
監督・撮影:Steven Soderbergh スティーブン・ソダーバーグ
出演:Benicio Del Toro ベニチオ・デル・トロ、Demian Bichir デミアン・ビチル
製作国:2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画
上映時間:2時間12分

1月の私の一押し映画である。
凄く淡々と物語が流れていく、そのアナログ的な映像が当時のキューバ革命への情熱を表現していて、なかなか良かった。チェ・ゲバラのキューバ革命前から革命成功までへの道程をリアルに描いている。
特に、ゲバラがキューバ革命後、国連総会で演説するシーンがあるのだが、その部分は実際にゲバラが映像の中で演説しているかのように思わせる。それほど、ゲバラ役のベニチオ・デル・トロの演技がキラリと光っていた。
あと気になったのは、私がシガー好きなこともあるのだが、映像に登場するゲバラが吸ってるシガーは何であったのかということ。コイーバなのか、それともモンテクリストフなのか。。。シガーの香りも映像から漂ってきそうに感じた。

さて、2月はどんな事象が私のアンテナに届くのか、楽しみにしておこう。

No comments: