Saturday, November 28, 2009

美的「赤」に出会う

昨日、久しぶりに京都へ出向いた。
一番の目的は、何必館・京都現代美術館で開催中の「生活の中の美・北大路魯山人展」を鑑賞するため。この展覧会については、後日このblogで紹介します。
魯山人展を鑑賞した後、時間があったので、同行者と共に高台寺の紅葉を見ようということになった。


高台寺は、太閤秀吉の菩提を弔うために、秀吉夫人の北政所が開創した寺である。
高台寺には、あの千利休の意匠で、わざわざ伏見から移建した傘亭や時雨亭などの茶席、小堀遠州が創造した庭園が、紅葉という自然が創造したかラーと相まって、実に美しい風景を醸成していた。

その美しき「赤」の風景を眺めながら、私は北大路魯山人の言葉を思い出していた。
魯山人は自然が醸成する美しさを次のような言葉で評している。
「私の人生は生来『美』が好きだ。人の作った美術も尊重するが、絶対愛重するものは自然美である、『自然美礼讃一辺倒』である。山でも水でも石でも木でも、草木、言うにおよばず、禽獣魚介その他なんでもござれで、皆が美しくてたまらない。だから絶対好きである。自然美なしに私は生きて行かれない。」
あの美しき「赤」と表現すべき紅葉を目撃すると、全ての絵画、彫刻、デザインなど人工的な美しさが自然美をなかなか超克できないことを確認させられてしまう。魯山人も、京都で紅葉を見て、自然美の再確認を行ったのかもしれない。

では、私が出会った美的「赤」をPhotoでご覧いただこう。























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