Thursday, May 15, 2008

Kojin Karatani at Stanford Univ.(vol. 1)

Title: Beyond the Trinity of Capital, Nation, and State



Karatani's English is so-so; however, his parole and thinking concept lead to critical space!!

Wednesday, May 14, 2008

Englishをものにしたい人々への伝言

最近立て続けに、「英語を自分のものにしたいんですが、どうすれば良いでしょうか?」という問いかけを数人の人から受けた。
まあ、私が留学をしていた経験があり、一般の日本人よりは英語と深く接してきたのであろうという推測から、投げかけられた質問だとは思うのですが。

これまでも、同様の質問は10年前にアメリカ大学院留学を無事終えて、日本へ戻ってから何回もされたように感じる。
その度に答えていたのが、英語を話したり、聞いたり、書いたりしたいのであれば、日本の英語教育で叩き込まれてきた文法や構文などを掘り下げるのではなく、1つでも多くのVocabulary = 語彙の習得に努めるべきだと、いうことである。もちろん、文法や構文も大事なのだが、語彙力がないと英語をマスターできるはずがない。以前アメリカで教授から聞いたことがあるのだが、日本人を含めたアジア系の学生の語彙力は、ネイティブ・スピーカーの小学生レベルと聞いて、愕然としたことを憶えている。

そんなことを考えていた時見つけたのが、語彙力アップも含めて英語の勉強に使える「自己啓発のための26の言葉: A to Z」。

Tuesday, May 13, 2008

バーチャルな事象あれこれ・Playing

前回エントリーの「バーチャルな事象」の続きというか、補足というか、1つの気持ち良いサイトをご紹介!!


I spent 5 more minutes playing on Color Flip!!
たまには、ボケーっと、こういうサイトで遊んでみるのもありかな。

Monday, May 05, 2008

4月の断片(その4):Designの終焉!?

黄金週間も後残すとこ1日になりましたね。



私は昨日(5月4日)には、建築家・隈研吾氏の「負ける建築の思想と実践」という講演を聴いたりして、クリエイティブ思考を活性化させる動きを休みの間も継続しております。

さて、このblogでもクリエイティブな事象に関して数多く触れてきました。
4月の始めに私の耳に入ってきたショックな事柄は、私が今までリスペクトしていた1人で、建築、インテリア、プロダクトなどの総合的クリエイターが引退するというものであった。
そのクリエイターとは、フィリップ・スタルクその人である。


私はこのニュースを聞いたとき、デザイン氾濫時代の終焉を予感した。スタルク自身のデザインは、建築物からステーショナリーまで、この世に存在するデザインできるモノ全てに彼の視線は降り注がれているように思えた。私自身も、彼がデザインしたEyewearやステーショナリーなどを幾つか愛用している。
世界をデザインするかのように活発に活動していたその彼が、2年以内にクリエイティブな現場をリタイアすると、3月27日付けの独週刊紙「ツァイト(Die Zeit)」のインタビューで表明したのだ。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2370831/2782336

デザインの仕事に嫌気が差したスタルクは、「私がデザインしたもの全ては不必要だった。2年以内には確実にリタイアし、何か他のことをやりたい。まだそれが何かはわからないけど。自分を表現する別の手段を見つけたい。デザインとは、忌むべき表現形式だ」とコメントした。
また、「今後デザイナーはいなくなるだろう。将来のデザイナーは、パーソナルコーチや、ジムのトレーナー、ダイエットコンサルタントになるんだよ」とも述べている。
スタルクが語っている、「パーソナルコーチや、ジムのトレーナー・・・」のテキストを読むと、彼の興味が身体的な問題を解決するスキルに焦点が当てられていると推測できる。つまり、彼の関心事は脳的な部分から肉体的部分へと移行しているかのようだ。

デザインとかクリエイティブ・コミュニケーションは、プロダクトなどのモノや仕組みを介して広く、時間軸や空間軸を軽やかに超克して、不特定の誰かにコミットする喜びがある。しかし反面、モノや仕組みを介して、間接的にしかコミットできないという限定性も存在する。
世界視線を持ったクリエイティブスターであるフィリップ・スタルクには、この限界部分が誰よりも明確に彼自身の視線の彼方に見えているのかもしれない。
いかにデザインが間接的で、そのコミュニケーションに限界があったとしても、スタルクのような人物にはもう少しクリエイティブな現場に立ち止まっていて欲しい。

Friday, May 02, 2008

4月の断片(その3):Books

4月も多忙な中、通勤電車の中、カフェ、ホスピタルなど様々な空間で暇を見つけては読書に興じていた。
4月の1ヶ月間で読んだ量はいつもの月より若干少なめの12~3冊程度だった。
それでも、私の思考を刺激する良書に色々出会った。

その中の幾つかを紹介してみよう。

まずは、



紺野 登・著「知識デザイン企業―ART COMPANY」
この書は、Apple社のiPodをはじめとする具体的な先進的企業のサービスやプロダクト事例と、多様な領域の理論とを接続する著者の深遠な知識で、昨今のBuzz Wordとなっている「イノベーション」や「クリエイティブ」を巡る諸概念を一気にマッピングしてくれる良書。

お次は、



吉本隆明・著「日本語のゆくえ」
久しぶりに、吉本隆明の著作を読んだ。私が高校生の頃、初めて彼の著作を手にしたのだが、その当時と変わらぬ彼の言語に対する探求心が衰えていないことに少し感銘を覚えつつ読み進めた。この著作は、吉本自身の母校でもある東京工業大学での集中講義「芸術言語論」をベースとして構築されている。彼がこの著作の冒頭部分で述べているコミュニケートするために言葉を発するのではない部分の言語=ディスコミュニケーションの言語を理論化していくプロセスに大変興味を持った。日本語がどんどん記号化していく現在状況で、少し立ち止まって日本語の持つ本質的問題に向き合うのも面白いかも。

3冊目は、



菊池成孔・著『服は何故音楽を必要とするのか?―「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽達について』
この書を読んだときの印象としては、文字が目に入るより、私の頭にファッションと音楽が頭の中を駆け巡ったと表現するのが良いかもしれない。この著作は、菊池自身が雑誌「Fashion News」に連載していたモノを纏めたのだが、雑誌に連載されていたときより、ファッションショーと音楽という関係性をより鮮明化した感じを受けた。
菊池成孔は、音楽家でもあり、文筆家でもあり、と多様な表情を見せる人物だが、今回の書は彼のその多彩性を先鋭化したということでは、実に面白い作品だと思う。

最後はあの名著、



トゥルーマン・カポーティ・著、村上春樹・訳「ティファニーで朝食を」
これは皆さんもよくご存じの作品だと思う。
私もこの作品は、高校生時代旧訳で一度読んでいるし、原書も読了済み。
では、何故今回もう一度この作品を手に取ったのか。それはもちろん、私がその新作が出れば必ず読んでいる村上春樹が翻訳し直したから。久しぶりに読む"Breakfast at Tiffany's"が、村上の訳で新たな地平を見せてくれたことに驚きを覚えた。やはり、翻訳という作業は、その訳者の意志や思考によって、アプローチの仕方が違うのだということを考えさせられた。旧訳も良かったが、今回の村上バージョンの新訳でますますこの作品が好きになった。

4月の断片は、明日もまだまだ続く。

Thursday, May 01, 2008

4月の断片(その2): BIZ

早いもので、今日から5月。
4月の断片の続きを今日も書いていこう。

本日は、今後皆さんのBusinessシーンでも話題になるかもしれないキーワードについてご紹介!!


私が以前から購読している"Harvard Business Review"では、この時期パワーコンセプトなる特集を組む。時代の一歩先を行くアイデア・リストを、Harvard大学の教授やビジネス・インフルエンサー達が「ブレークスルーの種」として纏めている。2008年のパワーコンセプト20+1は、私的に感じ取ったコア・ワードは「ジェネレーションY」と「メタバース」かな。
つまり、増殖し続けるバーチャル・ワールドの中で、先端の技術をいち早く身につけた若い世代=ジェネレーションYにより、多様なバーチャル作法がビジネスの世界に持ち込まれています。それらの意図の善悪を問わず、思いも寄らないサービスの創造を実現させている。
SNSやMMO(多人数同時参加型オンライン)ゲームなども含む斬新なビジネスストラクチャーやコラボレーション技術の隆盛、新たな業績評価指標、そしてリアルとバーチャルが融合したAR(Alternate Reality: 代替現実)空間でのオペレーションや顧客サービスなどはさらに、相互統治されたメタバースを生み出し始めている。

このように複雑怪奇に蠢くバーチャル世界を読み解くのにも役立つ、2008年アイデア集合知は以下の通りです。

1) P2P経済の到来 → Here Comes the P2P Economy
2) ジェネレーションYの仕事感 → Task, Not Time: Profile of a Gen Y job
3) 医師に学ぶ思考プロセスの矯正法 → A Doctor's Rx for CEO Decision Makers
4) 反対勢力を平和的に退ける法 → Understanding Opposition
5) 未来の取締役会の姿 → The Board Meeting of the Future
6) 正直者が不正を働く理由 → How Honest People Cheat
7) 究極のうそ発見器 → Lies, Damn Lies, and Lie Detectors
8) サイバー犯罪支援会社の暗躍 → The Cybercrime Service Economy
9) 市民発の公共サービス改革 → Sick Transit Glolia
10) ゲーマーは理想の次世代人材 → The Gamer Disposition
11) ゲームで現実の問題を解決する → Making Alternate Reality the New Business Reality
12) メタバース → The Metaverse: TV of the Future?
13) 感情表現豊かなアバターの登場 → Giving Avatars Emote Control
14) メタデータが拓く新世界 → Happy Metadata Trails
15) 「口実の道具」としてのケータイ → My Blackberry Ate My Accountability
16) カメの甲羅に理想の都市を見る → On the back of the Turtle, I See a City
17) ロビー活動がCSRを強化する → Socially Responsible Lobbying
18) 中国の新興都市が次なる成長源 → China's Unstopped Second Cities
19) イスラム金融が世界を変える → Islamic Finance: The New Global Player
20) 問題解決の正しい選択法 → What Good Are Experts?
+1) 続く傾向、続かない傾向 → Sustainable and Unsustainable Trends

私は2)、5)、11)、12)、16)、20)のアイデア・リストを大変興味深く読んだ。ただし、今回のパワーコンセプトは例年にない力作揃いで、今後のビジネス現場で思索するときに役立つソースが満載です。ぜひ、一度手にとって、皆さんが興味を持った項目をパラパラと眺めてください。もしかしたら、あなたのヒラメキや発想の手助けになるかもしれませんよ。

4月の断片は明日へ続く。。。