Friday, December 05, 2008

記憶をデザインするX'mas

「良いデザインというものは、まず最初は驚きの感覚、しかしすぐに全てが理解でき、再発見の喜びが続く。良いデザインとは、古くてもう忘れていた記憶や、なんねんもあっていなかった古い友人に突然またであったような瞬間と似たものなのだ」
こう語ったのは、イタリアの調理器具・ギフトグッズのメーカー、Alessi社のCEOだった。私はクリエイティブやデザインについて考えるとき、よくこのフレーズを思い出す。

経験の記憶をデザインし続けるこの企業は、その独自のデザイン手法を実践するかのように、毎年Greeting Seasonになると自社サイトをリニューアルする。まるで、Alessiの顧客達の潜在意識の表象を掬うかのように。
今回は、"Extra Ordinary Christmas"=「ちょっぴり意外な、予想外なクリスマス」。


2008年のAlessiのクリスマス・サイトは、アドヴェントカレンダー方式をとっている。
しかし、そこはAlessi。記憶の窓を1つずつ開けていく楽しみを加味させ、次の窓には何が隠れているかを、消費者側に期待させる。特に、Eveにどんなものが隠れているのかは、私も楽しみである。

ちなみに本日はこれ


記憶と経験。そこには、美学的言語を使って、既に埋没したり、失われたものを結び付け、表現していくことが求め続けられているのかもしれない。

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