Friday, September 25, 2009

距離感認識のための呟き:Sept. 18 to 24

村上春樹氏もTwitterで呟いている。「文章を書くという作業は、とりもなおさず自分と自分をとりまく事物との距離を確認することである。必要なものは感性ではなく、ものさしだ」と。
私もこの1週間、私を取り巻く多様な事象:Art、タイガース、読書、ビジネスなどとの距離を再確認するために、毎日呟きを書き続けているのだろう。自分との距離を物差しで測るように。

そんな確認作業の1週間の呟きをどうぞ。

9月18日(金曜日)
10:02 blogうぷなう。一週間に一度の呟きまとめだけどね(^_-)
16:11 コム・デ・ギャルソン大阪店2階にあるギャラリーSixにて草間彌生「増殖する部屋」展鑑賞中なう。草間Worldが眼の前に広がる。
19:17 http://twitpic.com/i5f4r - 草間彌生「増殖する部屋」展は、このコムデギャルソン大阪店の2階でやってますよぉ。
19:23 http://twitpic.com/i5ffy - そして、2階へ上がると、そこにはアートスペース「Six」が姿を見せる。
19:25 http://twitpic.com/i5fl1 - Sixを覗くと、薄暗い空間に草間彌生のドットを巡るアートが我々を包み込む。
19:28 http://twitpic.com/i5fp7 - I'm Here, but Nothing.

9月19日(土曜日)
10:57 Silverウィーク発進。これから、アメリカからの友人をピックアップのため関空へGOなう。
15:20 タイガース今広島に1点勝ち越してるなう。しかし、阪神・上園投手の投球が不安定なので、これからどうなるかまだまだ分からん。
16:47 う~~ん、今阪神は逆に広島から1点勝ち越されているぅ。やはり、先発投手の出来が、最近悪いし、頭数がおらんなぁ。。。
17:11 オオッ、やはり村上春樹は来夏出版に向けて「1Q84」の第3部を執筆中なんだぁ。「1Q84」というタイトルにも、浅田彰との関係性が存在したことも興味深い。http://bit.ly/D0na9
17:17 「1Q84」のタイトルが、始めは「1985」だったのには驚いた。
17:43 阪神がまたしても負けた。これで3連敗。今日の試合を見て、私の視点は来年を見据えている。それにしても不愉快である。何が不愉快か、それは負けた後に笑い顔を見せる真弓監督にである。彼は勝負師ではない。
23:34 東京カワイイTV観てるなう。一点豪華主義がテーマ。ちょこっと面白そう。
23:36 http://twitpic.com/iau2e - 本日の再読:「論理哲学論考」(ウィトゲンシュタイン・著)。この書はいつ読み返しても、思考・ロジックの原点があるなぁ。

9月20日(日曜日)
14:01 http://twitpic.com/iexd6 - Blue Sky Blue in Kobeなう。
19:28 いやいや、今日のタイガースは大勝でしたね。しかし、もっと安定的な勝ち方をして貰いたいモノです。
21:07 NHKスペシャル見てるなう。王さんと長嶋さんの告白。これは見逃せないなぁ。

9月21日(月曜日)
19:26 http://twitpic.com/ikeze - Today's Footwear@NIKE ALL COURT PREMIUM LEATHER。
秋晴れの足下にはホワイトカラーが映える。
21:00 「おくりびと」観るなう。

9月22日(火曜日)
20:24 キング・オブ・コント2009観てるなう。コントもこうして観るとなかなか。
21:12 やっぱ、サンドウィッチマンはオモロイ!!
22:30 しずる、良いセンスだぁ。
22:37 東京03のセンスはずば抜けてる感じが。。。しかし、サンドウィッチマンとこれでガチンコ勝負なう。
22:50 やはり、東京03かぁ。彼らのセンスは、私のアンテナにビンビン来たねぇ。

9月23日(水曜日)
12:02 http://twitpic.com/is7rt - Today's Lunch@日本そば「水野」 in 神戸ポートピアホテルなう。ここの天セイロは秀逸。
20:35 http://twitpic.com/it959 - キャンドルナイトな夜@VISVIM SUBSECTION FRAGRANCE/No.5 New Bornなう。私は新生児の香りを表現したアロマ・キャンドルで寛ぐ。#candlenight
20:40 http://twitpic.com/it9h8 - キャンドルナイトな夜に、もう1つの火も灯すなう。キャンドルナイト@ダビドフ。キャンドルの火だけで、燻らす葉巻の煙もおつなモノ。#candlenight
21:16 @chiharun シガーはゆっくり燻らせ、ウィスキーのオン・ザ・ロックと共に楽しむ。至高の時間っす。
22:01 やっと、ドラマ・白洲次郎の最終章観れるなう。
23:14 @chiharun そうやね、大体1時間ぐらいかな。

9月24日(木曜日)
11:31 次のMeetingまで時間が空いたぁ(>_<)そうだ、IKEAを覗くなう。
14:37 http://twitpic.com/iwx72 - IKEAポートアイランドエントランス。
14:39 http://twitpic.com/iwxb4 - 初IKEAの感想:ひっ、広い。。。
14:40 http://twitpic.com/iwxft - ほぉ~、ここで待ち合わせするのかぁ。
14:41 http://twitpic.com/iwxjg - ディスプレーのセンスも良い感じ。
14:43 http://twitpic.com/iwxng - ウォーホル的ポップさを感じる。
14:44 http://twitpic.com/iwxqt - やはり、姪っ子を意識してか、キッズセクションに目が行ってしまう。めちゃCute。
18:34 @miserydays そう、初IKEAだったんすよぉ~(^_^;近くに住んでると、いつでも行けるやって感覚だったから。。。
20:30 http://twitpic.com/ixh53 - これは乗ってみたいぃ。電動一輪車型パーソナルモビリティ「U3-X」。さすがホンダというか、あの「ASIMO」の技術で自動的にバランスを保つなんて、Bravo!!
21:19 http://twitpic.com/ixkit - IKEAデビューでの収穫は、このクッション。キース・ヘリングのアートを想い出させる。
23:16 本日の眠りのお供は、「発想の視点力」(三谷宏治・著)にするかな。

Friday, September 18, 2009

大転換への呟き:Sept. 11 to 17

1週間ぶりの呟き纏めブログである。
今週は、あのアメリカ同時多発テロから8年が経過、イチローの9年連続200安打の大リーグ新記録樹立、阪神タイガースの3位への躍進、日本政治成熟への一歩:鳩山政権発足、リーマンショックから1年などなど、時代を動かす大転換への予兆が垣間見えた感じがした。

そんな1週間の呟きをご覧下さい。


9月11日(金曜日)
10:14 blogうぷなう。週に一度の呟き纏め。
10:14 今日は9.11。あの衝撃から、もう8年が経過した。私がアメリカから戻って3年後、凄惨なテロが起こった。世界同時多発テロの発端とも言える、World Trade Centerの終焉。あれからの世界は、本当に不確実な時代へ突入。負の連鎖はいつになったら断ち切れるのだろう。
12:03 http://twitpic.com/h9ry8 - 今日午後6時からスカパーのHistory Channelでは、特集9.11と題して、ドキュメンタリーを中心とした作品を一挙に放送。私はHD録画してきた「9.11~アメリカを変えた102分~」を、今夜じっくり見ようと思う。
15:44 今から、「感性価値創造ミュージアム in Kobe」で行われる、感性トークに参加のため移動なう。スピーカーは原研哉。
16:15 なおも移動中なう。ちなみに今日の原研哉感性トークはこんな感じ。 http://bit.ly/oVryR
17:09 只今会場の神戸市立博物館に到着なう。さてさて、「EMPTINESS -日本の感性の原像-」というテーマで、原研哉氏は何を伝えてくれるのかな。
19:30 原研哉氏の講演、今さっき終了。なかなか興味深い内容、期待を上回るバリューがあったなぁ。EMPTINESS=日本の美意識、これは近々blogに書くかも。
22:22 http://twitpic.com/haze4 - 今日の空も秋色。鱗雲が広がってたんだけど、ちょっと蒸し暑くてガッカリ。
22:26 http://twitpic.com/hazqa - 「感性価値創造ミュージアム in Kobe」のメイン会場、神戸市立博物館。今日の原研哉氏の講演も、ここで行われた。
22:36 阪神今日は勝ったぁ(^○^)これからは、1戦1戦がホント重要。
23:45 今HD録画してた「9.11~アメリカを変えた102分~」を見てるなう。

9月12日(土曜日)
19:22 今日は終日、雑誌&書籍類の整理。そろそろ、間引いて行かなきゃ、スペースが無くなってきたなぁ(T.T)
22:36 阪神はやはりここ一番という試合に弱い(-.-#)やはり、今年はBクラスの力なんだと思い知らされる。
22:43 さてさて、今から先週の続き、ビートたけし×松本人志のザ・対談Part2を見るなう。

9月13日(日曜日)
21:28 「9.11アメリカ同時多発テロ 最後の真実」を見てるなう。これだけテロ組織を追いつめておきながら、あの9.11を実現させてしまったことに虚しさを感じるなぁ。
21:30 阪神とうとう単独3位!!しかし、戦いはこれから。さてさて、最終的結果どうなるのか、10月に入ってからでないと分からんやろうなぁ。
23:21 情熱大陸鑑賞中なう。祇園・佐々木、一度は足を運びたい店である。出てくる料理のアイデア、アドリブ、京料理の進化形がそこにはあるなぁ。

9月14日(月曜日)
10:37 イチローが大リーグ新記録となる、9年連続200本安打達成。凄いとかの表現だけでは済まされない偉業。彼の感性、発想、思考、その全てが新たな進化を遂げている。Congratulations!
18:27 今日は1日平穏な日だったなぁ。まっ、こういう日もあって良いかも。
22:29 http://twitpic.com/hpfkg - そろそろこれ履くかな。NIKE ALL COURT PREMIUM LEATHER by fragment design。このホワイトレザーが、オータムシーズンにも活躍しそうな予感。

9月15日(火曜日)
07:48 あのリーマンショックから丸1年が経った。しかし、世界金融&世界市場の趨勢は未だに不安定。この状況を岩井克人氏は、資本主義の自由と自己崩壊の二律背反と表現。私自身は、資本主義の限界を感じた1年だったかな。
15:18 http://twitpic.com/hsqwr - パリで行われている空中ディナー・イベント:Events in the Sky。世界の一流シェフ達がサーブしてくれる料理を、限定された空間である空の上で食す、この発想は面白い。 http://www.dinnerinthesky.com/
22:11 阪神今日は良い勝ち方やったぁ(^○^)巨人となら、なかなか良い試合運びができるんだから、他球団ともう少し迫力を出してやって貰いたいモノだ。
22:22 プロフェッショナル・仕事の流儀、漫画家・井上雄彦SP見るなう。
23:16 ゼロベースのクリエイティブ、小説にせよ、漫画にせよ、独自性を持った創作は想像を絶する苦しみが伴う。井上雄彦の創作現場を見ていると、改めてそう感じる。
23:30 @miserydays クリエイティブの本質が垣間見えたよ。お楽しみにぃ~

9月16日(水曜日)
00:05 今日が新たなDawnになるのだろうか?
11:04 Meeting@南船場なう。
14:35 ワンセグで首相指名選挙見てるなう。
14:37 いよいよ新たな時代が幕を明ける。しかし、問題山積の国内外の課題を、如何に鳩山政権がマネジメントして行くのかが見所。
14:51 鳩山内閣総理大臣誕生@ワンセグなう。Great Transformationの始まりなのだろうか?
15:03 明治維新以降、150年継続している官僚システムからの健全な脱却が可能か、も見所かな。
18:49 http://twitpic.com/hx2us - クリエイティブの世界でもちょっと話題の「meiji」のロゴRenew。乳製品も新たなロゴへの切り替え開始。早速「おいしい牛乳」購入すると、ホント変わってるぅ。
22:16 鳥谷~~、浅井~~、よくやったぁ(^^)//""""""パチパチ
阪神今日も巨人に競り勝ち。これから開幕なら、良かったんだけど。。。
23:58 Google Chromeアップデートなう。

9月17日(木曜日)
00:25 RT: @tw_candlenight つぶやきで、繋がる灯り「Twitterキャンドルナイト」9月23日・秋分の日に開催。http://bit.ly/AqT74
I'll join this event!!
00:36 @yana25jp いやいや、まだまだアンテナ感度は向上の余地ありっす。
00:55 鳩山新内閣・新閣僚の記者会見@NHKを眺めてるなう。「報道」と言う名のImage送信を聞いてると、もう少しThink-Talk(話しながら考える)が有っても良いんじゃないって思う(>_<)
18:37 http://twitpic.com/i16uk - 抹茶アイス&ゼリー@ケーニヒスクローネ。最近のMeetingでは、よくSweetsを食しながらって感じが多いなぁ。
19:57 http://twitpic.com/i1apx - 久々に出会った骨太な戦略本。ビジネス書の類に魅力を感じなくなっていた私の前に登場した「戦略シフト」(石倉洋子・著)。「オープンシステムによるORからANDへの転換」は、K・ポランニー「大転換」以来のワクワク感を与えてくれるかな。
20:02 今日は阪神、イマイチ。やはり先発投手の出来が悪いとこんな感じかな。
21:19 う~~ん(>_<)やはり巨人相手に3連勝は無理だったぁ~。やはり、未だにベンチ・マネジメントに不信が残る、今日の試合であった。
21:36 http://twitpic.com/i1gyz - ユニクロが新たなブランドをローチン。「UNIQLO SHOES」。そう、あのユニクロが、靴を創造し始めた。ちょっと注目かな。
http://www.uniqlo.com/shoes/

Friday, September 11, 2009

偉大なる精神、阪神タイガース、and more:Sept. 4 to 10

さて今週はどんな呟きをしているだろう。
こうして1週間に1回、呟きの行方を纏めて眺めるのも、面白い。

有意義なMeetingをこなし、美味しいモノを食し、美しい風景を愛で、刺激的な書に出会いという具合に、今週もSo-Soな時を過ごせたのかな。

では、私の呟き1週間をご覧下さい。

9月4日(金曜日)
11:03 @miserydaysドラえもん’s Birthday。Googleはそういう細かい部分にまで、目配せしてるんやねぇ。
11:08 http://twitpic.com/gdves - 移動中に「白洲家の流儀」(白洲信哉・著)読了。あっという間に読み終わってしまった。白洲次郎&正子、小林秀雄という政治経済&文化的ヒーローを祖父や祖母に持つという意味、生き方に少し触れられたかな。
11:13 blog更新なう。といっても、呟きを纏めただけ(^_^;)
16:00 阪急で移動中なう。これから一本Meetingして、その後伊丹の弟宅でDinner。今日は泊まりかも。

9月5日(土曜日)
19:06 今日も弟宅にお世話になりま~~す。
21:40 http://twitpic.com/gk4c7 - 弟の自宅2日目なう。姪っ子の後ろ姿をまたパシャッ。
22:52 オッ、ビートたけし×松本人志の対談やってる。ちょい、面白いかも。

9月6日(日曜日)
09:39 今日も真夏って感じ(-_-;今から、弟夫婦&姪っ子ちゃんと一緒に、神戸・北区にある弓削牧場でブランチだぁ。
19:21 http://twitpic.com/gp7ak - 先程帰宅。2日間、弟の自宅で休み満喫。そして、今日は弓削牧場でブランチを楽しむ。こんな感じのコテージ風牧場レストランで。
19:25 http://twitpic.com/gp7ig - ブランチの一品目は、手作りパン、生ハム、チーズのセット。
19:27 http://twitpic.com/gp7le - 二品目は、ミックス・ピザ。
19:28 http://twitpic.com/gp7ow - 3品目の生ハム・ピザ。ここのピザは、全てこの牧場で取れたモノで創造されてて、味もなかなか秀逸。
19:30 http://twitpic.com/gp7sq - そして見逃しちゃいけないのが、このカフェオレ。牧場で取れ立てのミルクを使った、その丸やかな味わいは街中ではお目にかかれない。
19:37 http://twitpic.com/gp87e - そして牧場レストラン・チーズハウスの横の売店では、牧場で取れたモノで創造した、ホエーソープ、シフォンケーキ、ミルク、蜂蜜など、魅力的な商品がいっぱい。

9月7日(月曜日)
19:37 http://twitpic.com/gu087 - iPodで最近よく聴いてるサウンドは、AUDIOARTS“COMPACTLOGY”。特に“Botanical”がお気に入り。メロゥなサウンドは良いね。
23:34 明日も朝イチでMeeting。早く、寝よっと(-_-)゜zzz…
お休みのお供は、「柄谷行人 政治を語る」。これかな。

9月8日(火曜日)
08:25 今日もHot(-_-;But今からアメリカのギャラリー・オーナーとMeeting。そんな日の朝は、藤原ヒロシの「Classic Dub Classics」のSoundで。
14:55 先日友人と話していて、アインシュタインの有名なフレーズを思い出した。「偉大な精神は、常に凡庸な精神たちによって揶揄され、批判され、虐げられてきた」。私は、人にせよ、書にせよ、アートにせよ、偉大な精神と出会いたい。
21:24 http://twitpic.com/gyl4p - 先日の弓削牧場ブランチ後、購入したカマンベール・チーズ。私は以前、Barで教えて貰った林檎にカマンベールをサンドして食するのが好き。これとウィスキーがベスト・マッチ。

9月9日(水曜日)
18:30 タイガース今日は良いかも(*^。^*)
18:47 うん、ホントに阪神今日は良いかも(^_^)v
20:01 岩田、めちゃ良いねぇ(^^)/
21:02 岩田完封Congratulations!!今日みたいな勝ち方こそ、阪神にとっては明日へ繋がると思うなぁ。
21:25 本日発売されたBeatlesのリマスター版は14枚全部揃えたいかなぁ。
23:32 さて、そろそろ寝るかな。今日のスリーピングのお供は、「赤の誘惑 -フィクション論序説-」(蓮實重彦・著)にするかな。

9月10日(木曜日)
07:49 今日は気持ちの良い朝\(^O^)/だから、Meeting場所へはウォーキングなう。
08:39 やはり、ウォーキングには暑すぎかな(-_-;打ち合わせまで、ドトールで涼み中なう。
18:28 今日はタイガース、雲行が怪しいなう。
18:41 http://twitpic.com/h6ewv - 初秋の夕闇の美しさ。それにしても今日の夕焼けは一味違うなう。
19:24 http://twitpic.com/h6gxw - 今朝のSkyには、筋雲が広がっていた。秋への助走が着き始めたのは良いことだ。
21:26 blog更新なう。今日のテーマは、多様な事象に対する目利き&洞察における動体視力に必要なスキルについて考察してみた。
21:29 阪神はホンマあかん。今年はここ一番という時に勝てない(-.-#)何だろう、何か組織的システムが狂ってしまったなぁ。これは、マネジメント側にも大いなる責任がある。
23:33 今日はなんだか疲れたので、何か読みながら眠りに落ちよう。う~~ん、今日は「不可能性の時代」(大澤真幸・著)にするかな。

Thursday, September 10, 2009

複眼的眼差しに必要なスキルって何?

私は常日頃、多様な事象を、複眼的な視線で見つめていきたいと思っている。
それは何もビジネスに限った事じゃなく、日常生活の中で暮らしていく際にも、その眼差しは必要だ。
じゃあ、そういう視線を養うために重要な要素って何だろうかと考えている時、1つの論考に出会った。
その論考とは、“Beyond Design, 10 Skills Designers Need to Succeed Now(Fast Company)”である。
これは、もちろんデザイナーに必要なスキルを10個記述してるのだが、これこそ私が考える物事に対する複眼的眼差しを養うのに必要な要素とリンクしている部分が多いと感じた。

このことを踏まえて、それら10個の要素を眺めてみよう。

1)Passionate Curiosity(情熱を持った好奇心):Continually explore and understand. More often this is a key differentiator between those who will make an impact and all the others. アート、ファッション、デザインなど何でもそうだろうが、自分が興味を持ったことに対してはとことん調べ、理解し、自身の知識栄養素にしていかなければ意味がない。特に、クリエイティブ領域に関わっている人々にとっては、他者に最終的なインパクトあるものを提供するために必須な要素ではないだろうか。

2)Imagination(想像力):Bring ideas and opportunities together in ways that were not initially obvious. It can be a powerful and defining capability for a designer. これは説明すまでもなく、どんなビジネス、どんな生き方の中であっても、想像力が無ければ何も創造できない。アイデアとタイミングを活かして他者とは違ったモノを見いだす。想像力を育成するためには、より多く自分とは違った見方ができる人々とコミュニケーションを取ることが大事。

3)Objectivity & Self Awareness(客観的であり、自覚的であること):Assess yourself and your work, and view yourself through the eyes of others with a realistic understanding of your capabilities. これは、視野狭窄に陥るなという戒め。自身の視線を鳥の目のように、高みから全体を客観的に見渡し、そのことを意識して実行できるかである。ビジネス現場でも、日常生活の中でも、木を見て森を見ず的な発想をする人が多いが、これにはホントうんざりさせられる。

4)Crisp Communication(明瞭なコミュニケーション):Build credibility. Often the language of design is very different from the language of business. The ability to effectively communicate across the disciplines is critical for a designer to influence an organization. これは、誰にも分かる言葉で話しなさいということである。例えば、ビジネス現場においては、自身の専門領域の言葉で、それ以外の人々に対話を投げかけ、混乱させてしまうシーンが多くみられる。政治や医療などの世界を見ていてもそんな感じを受ける。誰にでも伝わるコミュニケーションこそ、どんな領域にでも求められているんじゃないかな。

5)Effective Storytelling(効果的な物語作り):Fold and translate your ideas into the priorities of your client or organization. なぜ今こういう仕事が必要なのか、デザインが必要なのか、行動が必要なのかなどを、 きっちり語れるように日頃から心掛ける。自分が携わる仕事、他者との関係、趣味との付き合い方など、自身が関係する全ての事象に対して、他者を説得できるようになることは重要。例えば、ファッション、建築、デザインなどクリエイティブ領域に携わる人々は、自身が創造するモノについての物語を語れなければ、相手には伝わらないでしょう。

6)Flawless Execution(無駄なく動け):Get things done. Long gone are the days in which a designer handed work off to a project team to figure out. (It was never a good modus operandi, anyway.) Today, a designer has to work with cross-functional teams to advance designs and shepherd them through to production--every step of the way. 困難な問題に出合った時には、自分の中に貯め込んで考えず、第3者を巻き込んで知恵を借りる。自分一人では何も動かないことを自覚せよ。物事を後回しにせず、動きながら考える。

7)Business Acumen(ビジネス的洞察力):Create value in your markets. Effective designers need to understand how their businesses (or their clients) what role design can play to bring an advantage to their customers. 今の時代、トレンド把握にせよ、市場動向の見極めにせよ、目利き力というものが大変重要であると思っている。日常や趣味の中でも、良いモノに出会うためには、この目利き力が大事。もちろん、目利き or 洞察の動体視力を養うためには、数多くの失敗をしなければ、力は付かない。失敗を恐れず、まずは行動し、自身の眼で物事を精査し、他者にとっても美しい、素晴らしいモノや出来事に巡り合いたい。そのためには、多彩な人々との対話、多くの一流品に触れること、多様な良書を読むことなど、自分からどんどん外部へ動くことが大事。

8)Global Awareness(地球視線&世界的視野):There are really two aspects of to global awareness: understanding how changes around the world are affecting the customers and markets; and understanding that the talent pool for designers today is global. グローバル市場、環境問題など、世界的視野を持って、物事に対処すべき時代に我々は生きていることを自覚しなければならない。地球規模のマクロな眼差しを持つことは、3)でも述べた「木を見て森を見ず」的発想からの脱却への一歩かもしれない。

9)Context(文脈・意味・説明):Bring ideas and designs to the table that are relevant by considering current economic, social and business trends. 余白に書かれた内容を読み取る力もこれからは必要だろう。現在のように、高度に洗練された情報社会において、我々は多種多様な編集されていない情報に晒されている。このような状況では、7)で議論した目利き力と共に、色んな事象に対しての目に見えない部分=余白を読み取る読解力が必要になる。この力が欠如していると、今時代が要請している事象について盲目になってしまう。

10)Talent(才能):Talent is intentionally last on this list. Having a real talent for design is as critical as it has ever been. However, talented designers are far more common than those designers who have real talent complimented with the attributes that are outlined above. 現在のような不確実な時代の中で、成功している人を見ると外野は直ぐに、「あの人は才能があるから」とか、「あの人は持って生まれたモノが違う」とか、実に程度の低い議論をよく耳にする。私の持論として、天才などという代物はこの世には存在しない。才能が豊かな人は、自身の能力を常に磨き続けているのではないだろうか。生まれながらに、色彩能力に優れていたり、文章能力が秀でてたり、会話能力が高かったりする人も時には存在するかもしれないが、それらの能力も磨かなければ宝の持ち腐れであろう。目利き力然り、コミュニケーション能力然り、スキルというものは研磨してこそ意味がある。

ここまで、デザイナーに必要な10個のスキルという論考を基に、私独自の解釈で複眼的動体視力を身に付けるための10個の要素を表現してみた。これら10個の要素を眺めてみて、私もまだまだ足りない、いや全然見に付いていない部分が多々ある。21世紀に生きる者として、私は今後もこれらの要素を会得するための努力を惜しまないことの意思表明として、今回ブログ化した次第である。

最後に、私がいつも興味深く見つめているGlobal Creative Company:Weiden+Kennedyのポートランドのオフィスに掲げられているフレーズで締めよう。

David Kennedy


Weiden+Kennedyのオフィスの壁には大きく“Fail Hard”と書かれている。つまり、「大失敗を恐れるな」ってことが、スタッフの目にすぐ留まるように大きく掲げられてるんですね。今回のblogのテーマでもある、複眼的眼差しを鍛えるにも「大失敗を恐れるな」という姿勢が常に必要になってくるんじゃないかな。

Friday, September 04, 2009

夏の終わりの呟き:Aug. 28 to Sept. 3

夏の終わりにも、やはり呟き続けている。
今回の呟きには、やはり先日の衆議院議員総選挙にまつわるモノが多いかな。
戦後権力を持ち続けた自民党の表舞台からの退場と、それによる日本が成熟した民主主義へやっと一歩を踏み出した日であったことから、私も積極的に呟いたのだろう。

では、そんな1週間の呟きをどうぞ。

8月28日(金曜日)
09:14 今日はBreakfastを、神戸・ブリエというパン屋で買おう。ここのフルーツ・サンド絶品。
11:08 http://twitpic.com/fistg - そのフルーツサンドがコレッ。リキュールで下拵えされたフルーツに、甘さ控え目のクリーム、そして柔らかなパン。そのバランスがWonderful!!
11:35 blog更新なう。8月20日~27日までの呟きを纏めたモノだけどね(^_-)-☆
12:07 今日の再聴:坂本龍一「CHASM」。“Is war as old as gravity?”
13:24 Lunch Meeting@南船場Now。
18:24 本日の再読:「パッサージュ論」(ベンヤミン)。「我々の関わっている分野では、認識は稲妻の閃光ののようなものでしかない。テクストは稲妻の後ろから長く続く雷鳴である」。テクストを書くとき、このことを肝に銘じなければ。
23:28 http://twitpic.com/fkh89 - この夏、fragment design×Nike Air Footscapeがめちゃ活躍。Dark Obsidianのカラーとこのフォルムが、私の今夏の感性に程良くマッチ。

8月29日(土曜日)
13:53 Hair Salon@神戸・元町から帰宅なう。
18:41 http://twitpic.com/foohy - このスニーカーもこの夏ヘビロテ。JUNYA WATANABE COMME des GARCONS MAN×NIKE OREGON WAFFLE。このGreenが、ショーツ・スタイルによくマッチ。

8月30日(日曜日)
09:48 さあ、システム変換一歩の投票へGOなう。
12:02 http://twitpic.com/fssuh - 第45回衆議院議員総選挙からバックなう。投票済証を見て、神戸市中央区の花が「ペチュニア」だと初めて知る。
12:07 http://twitpic.com/fstjn - NIKE TEKAPO SLIDE 2@投票スタイル。
14:22 これなら、貼ったPhotoをダイレクトに見れて、便利\(^^@)/http://twilog.org/yfvelocity
19:17 さあ~今夜は、阪神vs.巨人戦TV観戦しながら、選挙速報も観なくちゃいけない。タイガースよ、勝ってくれぇ~~~
20:14 驚きの出口調査結果である。なんと、民主党が単独過半数を獲得し、ホントの意味での政権交代となりそうである。さて、歴史は動くのか、何らかの変化が日本に訪れるのか。
20:29 政治の世界も、20世紀から21世紀へとやっとチェンジした感は否めない。
23:31 大転換が明日から始まることを希望。スピーディな動き、フットワークの軽さ、柔軟な思考、そして大文字の国家戦略=グランド・デザインが、我々の目に明確化されるのかが大事。
23:34 選挙報道の狭間で、阪神の勝利もまた、明日への希望を私に与えてくれた。

8月31日(月曜日)
08:15 新しい歴史の始まりのDawnなのだろうか。
08:20 昨夜は「歴史の大転換」「チェンジ」「審判の日」などと、マスメディアは興奮状態。しかし、まだ何も始まってないし、これから何を為すのかも分からない。我々は巨大な議席を与えた民主党に対し、目利き力を発揮し、我々の責任を果たさねば。
14:31 麻生太郎という人物が、声に出して撒き散らす「保守」という言葉を聞いたら、福田恒存などの今は亡き真っ当な保守論客達は、どう感じるのだろう。草葉の陰で嘆いているように私は思うのだが。
21:08 http://twitpic.com/fyosi - さあ、8月も今日で終わり。夏も終わりとなって欲しいが、関西では蒸し暑さ継続中。最近よく、駅の構内などで、冷たい蒸気を噴霧して、打ち水的にエコな冷却手段を目にする。しかしこれ、あんまり効果が出てないようなImage。
22:27 http://twitpic.com/fyusb - 最近のMeetingのお供はいつもこのバッグ。ノートPCも背面に入れ込める優れもの。デザイン的にもCoolだしね(^_-)-☆

9月1日(火曜日)
22:53 今日もなかなか多忙で呟けず。「爆笑問題のニッポンの教養」に坂本龍一がゲストなので、それを観ながら、blog更新中なう。
23:28 blog更新なう。今日は月一のEnglish Versionのblogである。テーマは、海外視線の日本デザインに関する考察。教授は、あの9.11テロの時、音によって身体が溶かされる体験をしたのか。人間は余りの辛さ、余りの恐怖の中では、音を感じられない。

9月2日(水曜日)
08:24 9月というのに、夏の暑さ継続中@神戸。
16:37 時間がちょっと空いたので、ジュンク堂で書籍物色なう。
17:57 本を3冊&雑誌1冊ゲットなう。その内、白洲信哉著作を2冊も購入。
22:41 本日の再読:久々にWilliam Gibsonの“Neuromancer”を原文で読み返した。やはり、私は次のフレーズの所で立ち止まる。“The future is here, it's just not evenly distributed yet.”良いね、このテクスト。

9月3日(木曜日)
12:21 http://twitpic.com/g9x14 - 昨夜Swatch Honolulu Storeから画像添付メールが送られてきた。今年のX'mas Specialの知らせで、今年のはBlack&Goldで、シックな感じが色んなファッションに合いそうだ。
18:10 http://twitpic.com/gam27 - この夏、私がこの夏好んで使っていたretaWのヘアー&ボディソープと、ボディクリーム。ローズマリーの香りに身体が包まれ、アロマ効果もあり、快適。夏以降も、使い続けるつもり。
20:31 http://twitpic.com/gat4w - 今年初の秋を体感。梨が田舎から送られてきた。
食材で秋を感じるってのは、日本ならではかも。
23:15 http://twitpic.com/gb6gl - Why?Googleトップが、ドラえもん&どこでもドアに。。。これは、Googleが世界的情報の扉となることへの隠喩なのか。

Tuesday, September 01, 2009

American Eyses: Japanese Design Thinking

It is September from today. A day to write blog in English at the beginning of the month.
At the end of this August, the Liberal Democratic Party & the Clean Government Party coalition political power collapsed, and the system from 1955 accomplished an end in a true meaning.
In addition, Hanshin Tigers accomplished the first monthly net win in this season, and Tigers let the magic of the Yomiuri Giants turn off the light.
Expression called the inversion offensive may be right suitable for the end game in August.

Under these situations, I had a meeting with a certain person, and it was it in a topic called the possibility of the design in Japan in the conversation.
Therefore, today's blog theme in the beginning of Sept. does not mention a phenomenon of the end of the summer called politics and sports and wants to think about “creative” after a long absence.

I think that there is not the form called“the ultimate”in a design.
This meaning is very important. Because the room growing up consistently wins through up to the meaning that there is not ultimate form. In other words, the design swallows various sense of values and reconsiders it from zero base once again and can grow up. Particularly, I think that there is the most various fun in the Japanese way of design.

When I think about how the foreign countries will stare at the Japanese way of design, I arrived at the article: “Japanese Design's Greatest Hits” that Time Magazine featured.
Through this article, we will witness the representative of the Japanese way of design which foreign countries accept. Those choice is very interesting.

“Transistor Radio TR-63” to “Walkman”


First, SONY's Design. SONY's transistor radio: TR-63 was the smallest at the time (1957) of release in the world. This radio is done innovation of afterwards to that“Walkman.”

“Corolla” to “Prius”


Until 1997 TOYOTA's Corolla was sold most in the world. Then, the success by the functional design in TOYOTA's Corolla leads to sale worldwide of Prius (the first mass-produced hybrid car and a symbol of Japan's eco-friendly obsession) in 2001.
In a Japanese way of design, I can understand that the existence of TOYOTA & SONY is too big.

Hello Kitty (1977)



Super Mario Brothers (1985)


Through choosing two characters that there are many fans in the world as a Japanese way of design, I feel that this article is editing by a person knowing Japan well.

I think that choice of this next is excellent.

Issey Miyake


Issey Miyake's 1994 Spring/Summer Collection. Through this fashion show, the whole world praised the new technology of his piece of cloth highly.

Tadao Ando


This article introduces Japan pavillion at the 1992 World Expo in Seville, Spain.

Spirited Away


The best work of Japanimation, “Spirited Away.” This will be explanation-free. This Hayao Miyazaki's 2001 film won an Academy Award.

In this next two choices, I was surprised a little. The American having a practised eye power is a great thing.

Palette



The Orochi



These two products, humanoid mannequin robot called “Palette” in 2005 and Japanese carmaker Mitsuoka designed “the Orochi” are future intention.

I thought about the Japanese design of the overseas viewpoint in form called past/present/future. It was the sense that freed the treasure chest which innovation, an idea, a zero base thought were packed with.

Friday, August 28, 2009

呟き=壮麗なごみの行方:8月20日~27日

8月5日に始めた呟きも、昨日まで22日間継続中。
本日は8月20日から1週間の呟きを時系列で眺めてみることに。
この1週間は、新型インフルエンザ、書くことの意味、世界陸上、井上陽水、資本主義の限界、緊急地震システムの揺らぎなどなど、ラカン的壮麗なごみの分別にはまだ遠い。

8月20日(木曜日)
00:04 今夜もやっぱり世陸を見てるなぁ。
08:37 昨日の桝添大臣の新型フルの本格流行宣言の影響だろうか、今日の神戸の街にはマスク・パーソンがいるなぁ。
08:48 私は日々「書く」という行為を数多くこなしてる感じがする。blogを書き、某SNSではほぼ毎日クリエイティブPhotoブログを書き、Businessでは企画や提案を書き、ここでも呟きを書く。私の行為は、単にエクリチュールをそこかしこで、撒きちらしてるだけじゃないのか。
09:04 エクリチュールの撒き散らしで思い起こすのは、ジャック・ラカンの言葉だ。ラカンは自身が書いた論文や書物を「ごみ」と称した。「ごみ」は読み手側の解釈により、無意味なモノにもなるし、壮麗なモノにもなる。壮麗な「ごみ」の群れに近づくよう、私はせいぜいアンテナ高く書き続けて行こう。
09:42 NSWが最近私の中では来ている。
10:38 今夏は、Swatchとアロハを自身の中で再評価。よく身につけとりました。
23:52 G.I.ジョーを観てきました。最近の映画は「続く」的なモノが多いけど、この作品も当て嵌まります。映像的には面白いけど、ストーリー的にはどうもしっくり来なかった。ナノ兵器などの近未来的要素は含まれているが、物語的クォリティは「う~ん(-.-#)」って感じ。
23:54 世陸の夜がまたやってきた。男子200m決勝で、ボルトがスピード進化を見せるんだろうか。楽しみ。まあ、メインキャスターの知的レベルが低い発言は無視、無視。

8月21日(金曜日)
18:58 今日は多忙で、呟きが出来ない状況。今から、会食@北新地。
20:13 サントリーミュージアム天保山、2010年末に休館するのかぁ。こんなとこにも、世界的金融危機=資本主義の限界が影を落としてるのかな。。。
22:05 会食から今帰宅。でっ、TVを観ると、なんとホノルルの特集やってるではないか。う~ん、懐かしい。私が大学院時代暮らした街並みだ。Honolulu, Hawaii@NHK世界街歩き。
23:24 明日は早朝ミーティングがあるんで、今夜は世陸見れん。しかし、昨夜のボルトの200mの19秒19、世界新での100m&200mの2冠というのには驚きより、畏怖するって表現の方が適当かな。

8月22日(土曜日)
22:48 本日午前中のMeetingの主要課題:デザインで可視化させる企業価値とは?
22:50 本日の再読:中村祥二・著「調香師の手帖」。香りの世界は、クリエイティブに溢れ、奥が深い。
23:04 http://twitpic.com/euhxs - 私は現在、姪っ子Addict。
23:29 世陸も明日で終了。もう少し世界のスピード、高さなどを体感していたい感じもする。
23:42 http://twitpic.com/eum1m - 先程ホノルルのSwatch Storeからメール&フォト。アメリカ限定の主要都市を表現したSwatch発売予定らしい。私は自身が暮らしてたNew York&Honolulu Swatchをオーダー。

8月23日(日曜日)
21:41 世陸女子マラソン、尾崎選手、Silver Medal Congratulations!!
23:20 “The good is not a category that interests me.” by Rem Koolhaas
This phrase is One of my Favorites.
23:36 http://twitpic.com/ezp77 - Evening Glow in Late Summer from My House.

8月24日(月曜日)
00:47 世陸やり投げで、村上選手が歴史的銅メダル獲得の瞬間を目撃。うーん、良いものを見せて貰ったなぁ(*^o^*)
12:23 今日の再読:ベネディクト・アンダーソン著「想像の共同体」。今の時代に、この書は色んな示唆を与えてくれる。
23:45 今日は呟きが途切れるほどの多忙さ=An Angel Passes=天使が通る。

8月25日(火曜日)
08:49 昨夜のLIFE・井上陽水(NHK教育)は、なかなか面白かった。彼の40年の音楽人生を、時代背景と共に、彼の証言で振り返るという趣向。4夜連続らしいので、今夜も楽しみ\(^O^)/
09:30 そういえば今朝、BSでNews見てたら、関東地方に緊急地震速報出てたんで、ちょい身構えた。それを伝える女子アナの表情にNervousな感じを受けたが、結局何の変化もNothing。何も起こらなかった事にホッとしたが、あの緊急速報は何だったのか(-_-#)
11:39 あのリーダーズ・ダイジェストが経営破綻したらしい。私はアメリカ時代、この雑誌はよく読んでいたので、寂しい感じがする。リーダーズ・ダイジェストの記事は、ウィットに富み、知的な言い回しが、他の雑誌にはないとこが好きだったなぁ。これも、資本主義の限界の影響か、活字離れの影響か。。。
16:53 今日M.B.A.時代の友人からMailがあった。彼のテクストのコアは、世界が求める日本のカタチ。Mailで議論して気付いたのは、グローバルスタンダードって、日本文化、伝統、歴史を本当の意味で理解したい海外の人達に、我々日本人がいかに伝えることができるか?というCommun ...
19:22 http://twitpic.com/f7fui - この夏ヘビロテ・シューズ@NIKE FREE WOVEN 5.0 PREMIUM。今日も、Meetingへはこれで出陣。
23:07 LIFE・井上陽水:第2夜、Watching Now。

8月26日(水曜日)
13:27 Lunch Break Now@某Web Director宅。そこで「王様の仕立て屋」という漫画にハマり中。スーツ好き&ジャケット好きには堪らないかも。
16:18 この1週間で、新型インフルエンザに感染した人が日本だけで11万人とは。。。こりゃ、ホントに気をつけなあかん(+_+)
20:15 http://twitpic.com/fbhyw - ちょっと面白い本を購入。藤原ヒロシ自身がお気に入りの100 Goodsについてのセレクト・ブック「Personal Effects」。彼のモノに対するコダワリ、目利き力が垣間見える。
23:09 今夜も「LIFE・井上陽水」Watchingなう。リリ・フランキーと井上陽水が語り合ってるなぁ。

8月27日(木曜日)
10:27 本日一個目のMeeting終了なう。あっ、今私の前を選挙カーが通り過ぎて行った。それにしても、「政権選択」「責任」などのワンフレーズ・ポリティックスは、いい加減にしてくれへんかなぁ。もっと、本質的なグランド・ストラテジーは無いのか。
12:18 なぬっ、竹中平蔵元総務&経済財政大臣が、パソナGの会長職に。それも代表権がないってことは、アドバイザリーってことなのか。いずれにしても、ちょっと動向が気になる。
15:18 "The best way to find yourself is to lose yourself in the service of others." by Mahatma Gandhi。確かに、自分自身を見つけるきっかけは、自分の中にはないんだろうなぁ。
22:32 ちょい久しぶりにblogを更新。4月から始めている、自分とモノとのストーリー第9回目。今回は、私とジャケットとの物語。
23:03 さあ、今からLIFE・井上陽水の最終夜だぁ。1990年代以降の陽水の創作手法などについてが聞けそう。井上陽水のクリエイティブ部分を垣間見るのは、なかなか興味深い。
23:17 「夏が過ぎ、風あざみ・・・」song by 井上陽水。このメロディー・ライン、美しい歌詞は、今の時期にピッタリ。メロゥだぁ。

Thursday, August 27, 2009

My 100 Standards(9/100):Belvest Jacket

またまたお久しぶりのモノに対する物語である。
今回は、ジャケットについてのお話をしてみたい。

私のジャケット初体験は、高校生の頃だったろうか。当時日本発のDCブランドが大ブームで、私もまたその渦の中に巻き込まれていたように思う。まだ菊池武夫がMEN'S BIGIのデザイナーだった頃のリネン・ジャケットを生意気にも高校生だった私は纏い、ちょっとアダルト気分に浸っていたのかもしれない。今から考えると、赤面の至りである。

ちょっと話は脱線しましたが、私は歳を重ね、その間に多様なブランドのジャケットの袖を通し、辿り着いたのが今回ご紹介する、Belvest(ベルヴェスト)のジャケット。
10年程前にこのジャケットに出会ったのだが、アメリカのブティックでこのジャケットを試着した時、身体を包み込むファブリックの柔かさと、その上品なカラーリングに私は一瞬にして魅了されてしまった。

Belvest Jacket


1964年、アルド・ニコレット氏によって北イタリアのパドヴァ近郊で創業したBelvestは、クラシコイタリアの上質な精神を踏襲する名門ブランドらしく、年代がを経た私のジャケットも未だ色褪せない。
日本の亜熱帯的気候や、Cool BIZにも負けず、私はこのジャケットを自身の身を引き締める意味においても、今後も着続けるであろう。日本で最もダンディーであると私が考える白洲次郎の名言、「ネクタイは忘れても、ジャケットだけは、忘れずにいつも持っていろ」という言葉を肝に銘じつつ。

さて今回も私のモノに対する思い入れを述べてみたのだが、あの藤原ヒロシも自身の愛着ある、お気に入りの100アイテムを纏めた書「Personal Effects」(マガジンハウス)で、モノに対するこだわりを述べている。時代の空気は、こういう潮流にあるのかな。

Personal Effects/Hiroshi Fujiwara

Wednesday, August 19, 2009

Twitter的思考の断片

8月5日からTwitterで私は呟き始めた。
その呟きは、その時々に私が頭の中に思い浮かべたこと、ビジネス現場で感じたことなどを、140字という限定された中で、書き綴っている。
ある人はこのサービスを、備忘録として使ってるかもしれないし、ある人は短文blogとして、ある人はメモとして、では私は。
私はTwitterの中で自身の思考の断片を撒き散らし、それを発想や閃きの源泉としたり、企画のエッセンスとしたり、纏まった文章表現するときのヒントなどにできれば良いかなって思っている。

ではここで、8月5日から今日までの私の呟きを覗いてみよう。

8月5日(水曜日)
11:43 クライアントとのMeeting途中。

8月6日(木曜日)
11:34 Meeting後、深澤直人「デザインの輪郭」を読み返し中。
12:17 今日は海外視線の日本デザイン考というテーマで、Blogを書くかな。
12:55 Today's Lunchは神戸・三宮の洋食屋「もん」で。
14:58 う~ん、最近雑誌「広告」はオモロイ。
16:40 携帯から初つぶやき。Cafeで一息。GREEにAccess。

8月14日(金曜日)
12:56 デザイン・リサーチ・メソッド10(日経BP社)をパラパラっと捲って眺めていた。
デザイン・リサーチというフレーズさえ日本では馴染みがない。西欧のIDEO、AMO/OMAなどのクリエイティブ先端企業が、既にこの手法で多様な建築、プロダクト、サービスを創造している現実に愕然。

8月15日(土曜日)
12:15 今日は終日姪っ子と遊びまくり。
12:26 姪っ子、今私の膝の上でご機嫌。
19:13 今年は父親の初盆。今から、精霊流しへと出かけます。
21:20 最近mixiから遠く離れ、GREEやMySpace率高し。
21:43 やはりダビドフは美味い。
21:52 世界陸上!!また寝不足が続くのかぁ。。。
21:56 PLUTOが終わり、Billy Batが始まる。浦沢直樹、今度は下山事件を描くのか。この漫画、なかなか期待できそうなImage。
23:15 ウサイン・ボルトは何気なく、華麗にトラックを走り抜ける姿が良いなぁ。
23:25 Audioartsの「Compactlogy」のメローなサウンドは最近のお気に入り。
23:44 中井正一・著「美学入門」を読み返してみたのだが、やはりこの書にはいつ読んでも新しい発見があるなぁ。

8月16日(日曜日)
00:00 つぶやきって、思考の断片を纏めていくには良いかも。
07:59 今日はBreakfast食べながら、知り合いとMeeting。今から出かけま~す。
13:42 今日の話し合いは、Brandingについて。やっぱ、Name、Symbol、Color、Pattern、Font、Images、Shape、Soundなどが、Brand Communication最大化の戦略的要素になっていることを再認識。
15:36 タイガース今日はジャイアンツに勝ってるけど、ホンマ今年の阪神はあかん(-.-#)
20:35 松浦寿輝・著「方法叙説」は、美しいテクストに溢れている。松浦氏自身の、批評、小説、詩の創造の源泉を垣間見れる。
22:14 またまた今夜も世界陸上で寝不足だぁ(-_ゞゴシゴシ
22:31 明日はコムデギャルソンのフード付きジャケット纏って出かけるかな。
23:28 One of my favorite phrase is "...making its nature manifesto to the very senses as well as to the intellect."
23:43 あのレス・ポール氏が他界した。R.I.P.
23:56 世界陸上男子100メートル決勝見るまではDon't Sleepだぁ。

8月17日(月曜日)
04:59 人類は今、また新たな一歩を刻んだ。ウサイン・ボルトが世界陸上100mで世界新9秒58を達成。まさにMarvelous&Wonderful!
14:00 世界陸上朝方まで見てて、めちゃ(~0~)ネムイ。でも今からMeeting(T_T)
22:06 ワグナーは沈滞した精神を振るわせる。マイスタジンガーはその中でも私の精神を高揚させるサウンドだなぁ。
22:55 今日とある人と話してて、スーザン・ソンタグが「反解釈」の中で記した「キャンプ」の概念を想起させた。
23:24 あっ、また今から世界陸上観戦の寝不足の夜が始まる。。。。

8月18日(火曜日)
08:33 早朝Meeting@Cafe、朝早い打ち合わせは頭がよく回転する。
09:04 本日の再読→ロラン・バルト「モードの体系」:ア・ラ・モードかデモーデが存在するだけ。今の時代「新しく生まれ落ちたモノ」(ア・ラ・モード)が求められてるんだろうな。
09:35 最近Photoを撮ることが多くなった。何故だろう、アッ、姪っ子が昨年誕生したからかぁ。
15:52 金大中元韓国大統領が他界したのかぁ。。。彼の名を聞くと、やはりあの日本で起こった「事件」が頭をよぎる。R.I.P.
17:05 久々に書店に立ち寄り、吉本隆明&坂本龍一のダイアローグ「音楽機械論」が文庫化されてたので購入。最近書籍は、殆どNetで購入してたことに気付く。
23:03 また今夜も世陸な夜がやってくるぅ~
23:11 今まで、私はアート、服、シューズ、時計、書籍など多様なモノを、自身の美学によって蒐集してきた。ベンヤミンの「パッサージュ論」には蒐集家に関する一節がある。「真の蒐集家にとって、その時代、地域、産業や、それの元の所有者に関するあらゆる知識を集成した百科全書となるのである」。

8月19日(水曜日)
09:00 Newsweek日本版最新号の「いま読むべき本。その理由。」という特集が面白い。複雑な世界を読み解くための50冊がリスティング。宗教、物理、外交、小説、自伝、生物学、情報社会、政治等々。実に多岐に渡る構成。
09:03 その50冊でまず印象に残るのが、村上春樹の「アンダーグラウンド」がピックアップされてること。フィクションではなく、ノンフィクションをチョイスするとこがアメリカっぽい。
09:08 私が過去に読んだ本も、この50冊に数多くリストアップされている。未だに私の中でインパクトがあったのが、あの「ブレードランナー」の原作、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」。
09:10 そして、あの9.11のテロを予見したとも言われてる、ドン・デリーロの「アンダーワールド」だろう。フィクションの醍醐味がそこにはある。

こうして14日間の呟きを眺めると、ゴミ箱に捨て去りたい呟きもあるなぁ。でも、スポーツ、ブランド戦略、書籍、音楽、クリエイティブなど多彩な呟きがあることに、面白さを感じる。
ゴミ箱に捨て去りたい呟きと表現して思い出したことがある。浅田彰が21世紀初頭に著した「20世紀文化の臨界」という書の序文:ゴミの分別で次のように述べている。
「『ごみ箱』poubelleと『刊行』publicationをかけてpoubellicationという言葉をつくったのはジャック・ラカンだった。論文や書物を刊行するのはごみを出すようなものだというわけである。そのせいか、ラカンが生前に自分で刊行した書物はわずかしかなく、『書かれたもの』という意味のタイトルを持つ主著『エクリ』もほとんどすべて講演の集積である。他方、彼のセミネールの記録は死後も刊行が続き、いつになるともわからぬ完結の暁には全26巻に及ぶだろう。ラカンはそれもまた『ごみ箱』だと言うかもしれない。しかし、それは、精神分析のみならず、『現代思想』の主要なアイディアのほとんどが惜し気もなく叩き込まれた、壮麗な『ごみ箱』の群れなのである。」と。

私にとってのTwitterも、ラカン的壮麗な「ごみ箱」となれば本望である。

Twitterに興味を持たれた方は、http://twitter.com/へアクセスし、登録して呟き出してください。

Wednesday, August 05, 2009

JAZZ⇔光点⇔光線が織り成す記憶

神戸という街には、光がよく似合う。
ルミナリエ、海上花火大会、そして1,000万$の夜景、これら全てが神戸の街を彩る「光」と深い関係にある。
その光の関係性に、また1つ自身の記憶に留め置きたい事象が加わった。
それが、今週月曜日(8月3日)から始まった「神戸スウィング・オブ・ライツ」である。
私は早速、初日午後9時から10分間に渡って繰り広げられた光と音が創造するページェントに身を置いた。
神戸ハーバーランドに位置するモザイクというモールの対岸に位置する、オリエンタルホテル、ポートタワー、ホテル・オークラなど神戸のランドマーク的建造物が一体となって、その場は「光」に満たされた。

「What a Wonderful World」「A列車で行こう」などのJAZZのベーシック・サウンドと共に、光点と光線が充溢し密集し点滅するイルミネーションの海は、何とも美しく、美味しいモノを満載した甘い甘いデコレーションケーキのような空間が表現されていた。
私は光とサウンドによる「美しい発見の瞬間」に立ち会ったのだ。

それではテクストより、写真でその「美しい発見の瞬間」を感じていただこう。

光のショー開始前:Big BandによるJAZZ Live


光点と光線が織り成す「美しい発見の瞬間」






オリエンタルホテルの壁面には影絵のようなスライドショーが踊る


そしてクライマックスへ





皆さんに、少しは「美しい発見の瞬間」を感じていただけただろうか。
この夏、神戸へ足を運ばれる機会があるなら、是非「光」を体感してもらいたい。
このイベントは、8月23日(日曜日)までの毎日:午後8時と同9時から約10分間開催。土・日の午後9時からは音に合わせて花火も打ち上げられるらしい。

Saturday, August 01, 2009

Mid-summer Night's Dream

Tonight, there was Kobe Kaijyo Hanabi Taikai, the fireworks festival at the Kobe port, which is the biggest fireworks festivals in Kobe.

Hanabi, literally means flower fire. This festival is held on the first Saturday of August every year from 19:30 to 20:20.

Tonight's Hanabi also made the flower of the large flower bloom on the night of the mid-summer.

From My House
















Thursday, July 23, 2009

今日という日にLeadershipについて考えてみよう

一昨日衆議院が1年遅れで解散し、総選挙へやっと政界は動き始めた。
昨日我らが阪神タイガースは、ダメ虎時代を彷彿とさせる無様な戦いをこの時期になっても未だ続けている。

この2つの事象は全く違うように感じられるだろうが、実は根っこの部分では同じ問題を孕んでいると私は考える。
ではその問題とは何か?
ズバリッ、それは「リーダシップ」である。

日本国の最高権力者と阪神タイガースの指揮官

私は、この2人の指導者のリーダシップに関しては、いささか疑問に感じている。
もっと辛辣に言えば、この2人にはリーダーシップが欠如している。
すぐさまご退場願いたいというのが本音。

私が経営大学院時代、リーダーシップとは「価値の源泉を明確にし、チャレンジする機会を追い求め、厳しい現実に立ち向かっていくことで、社会や組織やコミュニティを方向付ける一連の活動」のことであると、折に触れ叩き込まれた。
このリーダーシップの定義だけから見ても、上記2人の共通の一貫性の無さ、ぶれる、戦略の無さなど、リーダーとしての資質を疑われるポイントが数多く見受けられる。

今まで日本ではリーダー論を論じる時、平時と有事という区分で、そのリーダーの資質を決めてきたように思う。例えば、18年間優勝経験がなかった阪神タイガースを、星野仙一という有事に強いリーダーに託し、ダメ虎をセリーグ制覇へと2年間で押し上げた。
しかし、現在のように不確実な時代の中では、リーダーを決める際に考えるべき資質について、もう少し深く論じる方が良いように思う。

まず、皆さんが思い描く卓越したリーダーの資質とは何でしょうか?
大胆な決断を下し、人々をぐいぐい引っ張っていくカリスマ的リーダーを頭に浮かべるでしょうか。
私は基本的リーダーの資質として、
● 一貫性がある
● 常に前向きである
● 何事に対しても正直である
● 自分の強みを活かせる
● 他者に影響を与えられる
これら5つが最低限必要と考える。

この基本的資質に加えて、米国の経営学の権威とも表現されるピーター・ドラッカー達がリーダーの資質として挙げていて、私が重要と考えるのは、
● ビジョンや信念を持っている
● 多様性に対応できる
● 状況に応じて柔軟にアプローチできる
● リスク・テイクできる
● 後進を育成する
● 喜びを他者と分かち合える
これら6つのポイントになる。

上記11個の卓越したリーダーとしての資質を見て明らかなのは、リーダーが持つスキルではなく、信念、発想、行動など「人間力」にフォーカスされていること。

こういう風に、「人間力」を基点としたリーダー論を考える時、どのポイントにも上記2人の指導者は当て嵌まらない感じがする。
では、何故彼らを選択してしまったのか?
それは、名選手だったから監督としてのスキルも高いんじゃないか、昭和の名宰相の孫だからスキルが高いんじゃないか、と言う安易な幻想に囚われ、リーダーをチョイスしてしまった悲劇が、こういう現状を生み出している。

我々日本人もこの混沌とした時代に、真の卓越したリーダーを求めて、そろそろ星に手を伸ばさなければならない。
こんなことを思索していると、ある1つのCMが私の頭をよぎる。
そのCMはアップル・コンピュータが創造した有名なモノ。
そこには、エジソン、マハトマ・ガンジー、アルバート・アインシュタイン、キング牧師、ピカソなど、各分野で真のリーダーとして名を馳せた人々が次々と姿を現す。

apple Think different seinfeld ad

そして、バックグラウンド・ミュージックのように強烈なメッセージが埋め込まれている。
「世界を変えることができると、本気で信じている人達こそが、本当に世界を変えているのです」

Wednesday, July 15, 2009

1Q84≠1984:ポリフォニーな世界観

私はこの物語を、なかなかレビューする気にはなれなかった。
どう表現したら良いのかは分からないが、久々に読み終えるのが何だか名残惜しくなってしまい、読了後も余韻に浸っていたかった、というのが本音だろう。

1ヶ月以上前に、村上春樹の7年ぶりの新作は発売された。そこから2回読み返し、今回のストーリーのベースになったと推察できるジョージ・オーウェルの「1984年」も読み返し、やっと本日レビューらしきものを書こうかと思い到った。1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説として「1984年」を描いた、しかし村上春樹はそれとは全く反対に2009年に、こうであったかもしれない世界、つまり近過去としての物語「1Q84」を描いた。


私は基本、村上春樹の小説に関しては、余りレビューなどを書かず、自分の世界で完結させることを今までは好んでいた。今回の小説に関しては発売前からえらく話題になり、ちょっと社会現象にまで飛躍しているので、私なりのこの小説への向きあい方も含め、ちょっと書き残しておくことにした。

現在存命の小説家の中で、私が唯一処女作から読み続けているのが村上春樹。中学2年生の時、手に取った「風の歌を聴け」の鮮烈さから、私をフィクションの虜にした。彼の描く世界は、そのセンテンスの余白に多様な声が隠されている。今回の作品で言えば、あのオウム真理教事件的事象であったり、1949年(ジョージ・オーウェルが「1984年」を著した年)生まれの村上春樹が辿った同時代的な精神史であったり、「壁と卵」のエルサレム賞での村上スピーチの比喩的構成であったり、30歳の主役の男女以外の脇役たちが実に知的な文脈で我々読者に対話を挑んだり、といった具合に多声的であることは、今までの村上作品と共通している。

オーウェルの「1984年」がファシズム的システムへの批判であったように、「1Q84」で村上春樹が投げかけたメッセージも大文字の社会システム的な眼差しへの明確な批判であったように思う。
村上春樹が今年行ったエルサレム賞でのスピーチ:「壁と卵」を思い起こすと、あの時点からこの物語の序章が始まっていたのかもしれない。「壁=人間が創造したシステム=1Q84における邪悪なもの」vs.「卵=1人ひとりの人間=30歳の男女の主人公と、彼らをサポートする脇役達」という、大きな意味での構図が浮かび上がってくる。

このブログを読んでいただいている皆さんは、「1Q84」を未読の方もいると思うので、この1,000ページ以上の大作のコアの部分には触れないように、キーワード化によってこの作品を振り返っておきたい。

<1Q84を巡るキーワード&フレーズ>
現実世界とちょっとだけずれた世界/新興宗教/オカルト/DV/切ない純愛/特定のサウンドの共鳴/神話的構造/村上作品初の父性の発見/小説のリライト/造語的世界/レイモンド・チャンドラー的「殺し方」/テロル/あなたの空に月はいくつ浮かんでいますか?/チェーホフの「サハリン島」/ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」/ビッグブラザー的邪悪なもの/地下鉄サリン事件&阪神大震災における非日常的空間/

以上が私がピック・アップしたキーワード&キーフレーズになる。しかし、これらは私が「1Q84」を読み進める中で感じたものだから、皆さんにとってのキーになるテクストが表出してくると思います。
今回の作品は、文学的エッセンスもほど良く散りばめられ、現代社会が抱える多くの病巣的プロットも含まれる中でこのストーリーは展開します。だから、村上春樹の熱心じゃない読者でも、真のフィクションを楽しみたいと思われる方には一読をお薦めします。「1Q84」は必ずや皆さんの心に突き刺さる「何か」を提示してくれるでしょう。

<音的&心的「1Q84」モノローグ>


「1Q84」では、ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」がバックグラウンド・ミュージックとして物語のエッセンスのように鳴り響く。その管弦楽曲によって、物語の主人公達は1984年とはちょっとずれた1Q84年に迷い込む。私はこの物語の入り方が、堪らなく好きである。

そして、物語の終わり近くで、昨年の私とシンクロする部分があった。「明るい言葉は人の鼓膜を明るく震わせる」 というテクストである。昨年病床の父が、最後には意識が無くなった時、私は父に対して家族で旅した世界各地で遭遇した楽しかった出来事などについて、父の耳元で明るく話していたことを、その物語は思い出させた。私は父の鼓膜を明るく震わせることができたのだろうか。

Monday, July 13, 2009

My 100 Standards(8/100):Seiko World Watch

8つ目のモノに対するストーリーは、父親の形見の腕時計である。
昨年7月に他界した私の父は、今回ご紹介する「Seiko World Watch」をビジネスシーンでいつもはめていた。
父親はビジネスの世界で結構高い地位にまで上り詰め、グローバルに世界を飛び回り、リーダーシップのある人間だった。そして、いつもゴールドとシルバーが絶妙に融和した、その粋な時計が腕にはあった。



私は父がその腕時計をはめて、海外出張に行く父の姿を見送りながら、幼心に私も海外への夢を持った。そして、アメリカの大学院へ留学を果たし、その後父親が引退した時この時計は私の手に渡った。
それ以降、私のターニングポイントとなる瞬間:大学院の卒業式、大事なプレゼンなどには、この腕時計をはめている。幸運を呼ぶ時計という訳ではないが、いつも私にとっての大事なシーンにこの時計が共にある。

一昨日の7月11日、丁度この日は1年前父親が亡くなった日なのだが、無事一周忌を終えた。
その日も、私の腕にその時計がはめられていたことは言うまでもない。

Wednesday, July 01, 2009

Thinking about "Breakthrough" on July 1st

I like word “Breakthrough.” This word includes the positive meaning of clearing the door for innovation or getting over any problems.

Recently, the world economy that various problems surfaced at a stretch possesses it for a coming situation for stabilization again and continues groping for it. Under these situations, we must right break through those difficulties.


As the prescription for a beginning of the solution of various problems in global market, Harvard Business Review(HBR) provides “Breakthrough ideas for 2009.”

Twenty power concepts for 2009 are the following:
01. Consumer Safety for Consumer Credit
02. Now's the Time to Invest in Africa
03. Just Because I'm Nice, Don't Assume I'm Dumb
04. Forget Citibank - Borrow from Bob
05. Harnessing Social Pressure
06. The Rise of Forensic Economics
07. A Looming America Diaspora
08. Institutional Memory Goes Digital
09. The Business of Biomimicry
10. The IKEA Effect: When Labor Leads to Love
11. Beware Global Cooling
12. The Dynamics of Personal Influence
13. Western Union World
14. State Capitalism Makes a Comeback
15. Launching a Better Brain
16. Stumbling to a Longer Life
17. What You Need to Know About the Semantic Web
18. How Social Networks Network Best
19. Should You Outsouce Your Brain?
20. A Central Nervous System for the Earth

These ideas are constructed various domains like Architecture, Psychology, Criminal Psychology, Biology, Futurology, and so on. In short, HBR proposes that many problems which the current world has mean what you should exceed by the entirety of the intellect.

Therefore, I want to regard words called the “Breakthrough” as important.

Tuesday, June 30, 2009

My 100 Standards(7/100):Levi's(R) Fenom Cropped

今回も私のモノに対するストーリーにお付き合いいただきたい。
7回目のストーリーは、私がここ数年愛用し続けているジーンズに対するお話です。

男性の装いを考えるとき、パンツって結構ポイントになるんですよね。
どんなに上品で、立派な上着を着ていてもパンツが不粋であったりすると、装いがトータルで台無しになってしまう。と言うことは、パンツさえ上質なモノをチョイスしていれば、ある程度格好がつくってこと。

私にとっての上質なパンツというのは、シンプルなデザインのフラノパンツであったり、ウール×シルク混のパンツであったりする。じゃあ、カジュアルにおける定番となると、やはりジーンズになるだろう。今まで、ハイブランド系のジーンズも数多く穿いてきたが、やはり基本はLevi's。その中でも、ここ数年はLevi's(R) Fenomを穿き続けてる感じがする。

Levi's(R) Fenomは2004年11月、藤原ヒロシのディレクションによってLevi'sが持つ歴史&ディテール・アイコン、物造りへの拘りを維持しつつも、ストリートから影響された刺激を吸収し、アウトプットしたイノベーティブなジーンズである。特に、Levi's 505や207をベースとし、エッジの効いたクリエイティブやディテール、素材・縫製・付属品などの服の創造を支える基盤は、Levi's(R) Vintageに代表される、素晴らしいクオリティを踏襲している部分にも魅力を感じる。

愛用のLevi's(R) Fenom Cropped3本(時計回りにGrey Color、Indigo、Blackの各ジーンズ)


特に初夏から初秋頃まで、私はLevi's(R) FenomのCropped(7分丈と言われたり、半端丈と言われたりする)を愛用する。つまり、Levi's(R) Fenomがこのシーズンにおける自分の装いの全てを決めている。

サイドのジッパーによる機能美、サンドリー&プリントのカラーをパープルやブルーなどにする遊び心など、クリエイティブ魂溢れるこのジーンズを、暫く私は愛用し続けるだろう。

Sunday, June 28, 2009

My 100 Standards(6/100):イスズベーカリーのガーリックパン

なかなか進まない、私のモノに対する100のストーリー。
今回で6つ目のストーリーになるが、初の「食」に対するストーリーである。

神戸はスイーツでも有名だが、ベーカリーでも有名な店が多く存在する。
その中でも、私が一番よく利用しているのが、「イスズベーカリー」。
イスズベーカリーは神戸で創業されて、既に60年以上が経つ、老舗中の老舗。
そこで売られるパンの数々は、まさに至高と言われるに相応しい商品が多い。

この老舗が創造するパンの中でも、私が今回100物語でチョイスしたのは、「ガーリックパン」である。


私はこれまで、海外でもガーリックパンを色々食べてきたが、イスズベーカリーのガーリックパンはパンの生地自体の美味しさもさることながら、ガーリックの風味、滑らかなバターの浸透度合いによって、トータルに深みのある味わいが確立されている。
私はこのパンで、ペペロンチーノやビーフシチュー、そしてワインを飲む休日の昼下がりが好きである。

今後も浮気せず、ガーリックパンはイスズベーカリーで買い続けるだろう。

Friday, June 12, 2009

My 100 Standards(5/100):ペーパーナイフ

久しぶりのモノに対するストーリーを綴ってみよう。
今回は十数年前に、NJの知り合いの方にいただいたペーパーナイフである。

皆さんはペーパーナイフを使ったことはあるだろうか。
私が初めてペーパーナイフの存在を知ったのは、とある映画のワンシーンだったように記憶している。その映画の主人公が、実に美しくLetterをペーパーナイフを使って開封しているところを目にし、いつかは私もこの主人公のように美しく手紙を開けてみたいと思っていた。

それから何年も経って、アメリカへ渡り大学院で勉強をするようになるまでペーパーナイフのことは記憶の果てに忘れてしまっていた。私のアメリカでの論文担当教授が、オフィスでペーパーナイフを使用するのを見るまでは。その教授はスーツの着こなし、シガーの吸い方などが実に格好いい人だったのだが、ペーパーナイフの使い方もあの映画の主人公のように美しかった。彼がペーパーナイフで封筒を開ける洒脱な所作が今でもまだ目に焼き付いている。

時を同じくして私は、その憧れのペーパーナイフを手にすることとなる。
そのペーパーナイフは十数年を経た今も尚、私は使い続けている。


このペーパーナイフは、私がアメリカ時代お世話になった方がイスラエルへ旅行した際のお土産として貰ったモノ。柄の部分には、“God Bless Our Home”と刻まれていて、ナイフ部分のデザインは水色と赤色でカラーリングされている。
初めてこれを使用した時は、なかなか上手く、ましてやあの映画の主人公や教授のようには、封筒を開封できなかった。しかし、長年使っていると、段々私の身体の一部のようにペーパーナイフが馴染んできて、どんな封筒や手紙でもサッと開封できるようになった。スムーズにペーパーナイフで紙を切った瞬間、それが上手く切れた感触と、紙を裂いた質感が何とも言えず好きである。

Monday, June 01, 2009

Thinking on June 1st

● Design should be about creativity. It is critical to recycle or reinvent the old but I still believe we need to produce something new. This may sound like an exaggeration, but this is how we create our future. Design means not creating the present but creating the future.

● Great work has something that changes the surrounding atmosphere.

● I have to jump over the last hardle to get the miraculous feeling.

I will charge through this June while being careful with these three phrases.

Saturday, May 30, 2009

杉本博司「歴史の歴史」展:デュシャン的世界観

「アートとは技術のことである。眼には見ることのできない精神を物質化するための。
私のアートとは、私の精神の一部が眼に見えるような形で表象化されたものである。いわば私の意識のサンプルと言っても良い。(中略)
私の集めた遺物たちは、歴史が何を忘れ、何を書き止めたか、そんな歴史を教えてくれる。」

これは先日私が足を運んだ、杉本博司「歴史の歴史」展@大阪国立国際美術館で配布されたパンフレットからの抜粋である。


一歩展覧会場に足を踏み入れると、そこはもう世界的写真家であり、現代美術家であり、美術収集家である杉本博司ワールド満載の空間が広がっていた。

展覧会エントランスにて

歴史の全てがそこにあるかのような空間に足を踏み入れると、化石(杉本は化石を古代世界を写した「写真」と表現)に始まり、当麻寺古材と自作写真のコラボレーション「反重力構造」(天平と現代のコラボレーション)、放電場の大インスタレーション、そして仏教&神道美術のコレクションの数々。美しい表装。戦犯写真や月の石、宇宙食の食べ残し、収集された骨董、アポロ計画ゆかりの写真、戦争中のタイム・マガジンの表紙(ヒトラーがこれだけカバーになってた驚き)、解剖図(杉田玄白の解体新書など)。
さらに、杉本博司の作品の中で私が最も好きな「Seascapes」が弓なりの壁に等間隔で展示され、漆黒の闇の中に多様な海の写真が朧気に浮かび上がる様は圧巻であった。

圧倒的な歴史の事象が収められたカタログ

今回の展示会は、私に世界的写真家&美術家である杉本博司の所蔵する化石、古美術、近代遺産と、杉本作品との融合の美しさと、奥行きの深さに眩暈さえ憶えた。

今回のblogのサブタイトルに「デュシャン的世界観」と付加したかと言えば、展示品の中にマン・レイ撮影のマルセル・デュシャン写真を額装し、ガラスに3発おもちゃのピストルで弾丸を撃ち込んだと覚しき作品を目にしたからである。デュシャンといえば、美術館に便器を提示し、これは美術館に置かれた作品だと言い切った。それは、便器というモノを、日常に於いて持っている関心を括弧に入れて見よというシグナルである。
このように既成の物をそのまま、あるいは若干手を加えただけのモノをオブジェとして提示した手法が「Ready-Made(レディメイド)」。
今回の展示会で杉本博司が示唆したのは、歴史のレディメイドだったのかもしれない。アートの展示会というと、アーティストの作品のみが展示されるのが常であるが、今回杉本が試みたのは自分が所蔵する化石や雑誌などを自身の作品と共に、これもアートだと展示した。デュシャンがあらゆるものが芸術であると示したように、関心を括弧に入れて無関心としたように。
デュシャンのレディメイドも、杉本の「歴史の歴史」も、対象への「括弧入れ」をもって成立するが、実はその「括弧入れ」=無関心こそがカントの真・善・美といった領域が審美の根幹を成していることを、柄谷行人は「美学の効用」の中で議論している。